同志社の一貫教育

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全体会

演題 一貫教育と高大接続
発表者 圓月 勝博 大学文学部教授、大学副学長・教育支援機構長

講演概要

 「高大接続」は、最近、様々なところで話題に上がっている言葉であり、教育改革の起点の一つとなっている。同志社の一貫教育は、高大接続にとどまらず、幼稚園・小学校・中学校・高等学校・大学(女子大学も含む)と繋がる学校間接続であるが、今回は「高大接続」にテーマを絞って一貫教育の見識を深める機会としたい旨、冒頭に講師から説明があった。
 基調講演では、まず、注目されている中央教育審議会答申や「高大接続システム改革会議」最終報告等により、「高大接続」に関する直近の行政の動向の紹介があった。続いて、内部進学率に関して、内部進学率が低い大学では、大学と附属または系属高校間で規模や学力のインバランスが問題になっているが、同志社大学の内部進学率は全国的に非常に高く、大学と法人内各学校間で規模や学力のバランスが比較的保たれた良好な状態にあると言えると、データを用いた説明があった。
 そのような状況下で、同志社一貫教育をさらに充実・実質化させていくために、学力の3要素を意識した教育について説明があった。学力の3要素については、学校教育法第4章「小学校」第30条第2項に明記されており、小学校を起点として中学校、高等学校へと接続し、学習指導要領に基づいて培うことが求められている。今後は、「高等学校基礎学力テスト(仮称)」を用いて学力の3要素の獲得状況を確認し、「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」によって学力の3要素を評価する入学者選抜が行われようとしている。大学進学率が50%を超えた今日では、従来のように幼稚園から高等学校までのプロセスのみを意識するのではなく、大学もそのラインに加えて教育施策を検討し、有為な若者を社会に輩出しようとシフトしている。
 最後に、学力の3要素で求められている能力は、知・徳・体の三位一体をめざす同志社の教育理念と合致する部分があり、法人全体として教育に対する共通理解をさらに深め、同志社でしか学べないアイデンティーを付加した育成が、同志社一貫教育の強みになるのではないかとの考えが述べられた。
 参加者にとっては、文部科学省や高等教育の動向を把握するとともに、同志社一貫教育について再考する良い機会となった。

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