1)プロジェクトの始まり
2008年度、当時の中学生徒会長が総合的な学習の時間に国際学生ボランティア団体の設立と活動について知り、活動を開始した。当初は毎朝グランドを走ってOB会から寄付金を貰うことから始まった。
2)プロジェクトの展開
物品委託販売で、生徒たちが同志社香里グッズを業者と相談しながら企画し、学校行事や入学式等で販売して、売り上げの利益相当部分を業者が寄付。また、献金・募金や、国際ソロプチミストからの活動支援金も得る。
3)プロジェクトの意義
自らラオスに赴き、視察する。ラオスは観光名所もあまりない貧しい国で、成人識字率も低い。ドラッグや不発弾が蔓延しており、治安にも課題がある。学校を建てることよりも不発弾処理を優先させるべきという現地の声もあった。公的資金の使途として、教育の優先順位は低いので、教育環境の整備にこのプロジェクトが果たす役割は、類似の国際的な教育支援活動と同様に大きい。
その中で、2015年度高校自治会会長の生徒は「同志社も、新島襄が米国で寄付を募って建てられた。時を超えて、同じことができるのが嬉しい」と話す。このプロジェクトは、ラオスにとっての意義のみでなく、同志社香里にとっても、生徒たちに、校祖新島襄の志、建学の精神を教えるという意義がある。
4)プロジェクトの成果
2012年にポントン小学校に校舎を寄贈、2014年にはポントン小学校に学用品を寄贈、2015年にビエンチャン県の小学校に学用品を寄贈、2016年にポントン小学校に生徒一人一冊のノートを寄贈。
5)プロジェクトの課題と今後の展望
本来は生徒を現地に行かせ交流をさせたいが、移動手段や医療事情等も考え、難しい。事情がよくわからない相手先に対する支援意欲・関心を持続できるかという課題もある。今後、ポントン小学校への支援を継続するか、首都圏での新規支援先学校を開拓するか等の選択肢も含め、より良い方法を模索していきたい。 |