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第6分科会 【国際学院 初等部】

テーマ 探究型授業の作り方(同志社国際学院初等部の実践から)
発表内容 授業研究の取り組みと、探究型授業の作り方の実践紹介
発表者 上里 久美、 荒谷 達彦

発表概要

 同志社国際学院初等部では、国際バカロレア(IB)の初等教育課程プログラム(PYP)の枠組みに沿ったカリキュラムモデルを基に探究単元のテーマを考え、6年間のプログラムを作成している。

 様々な教科が融合して作られるUOI(Unit of Inquiry ― 探究の単元)で児童は、それぞれのテーマに沿って、探究しながら学び、理解を深めていく。1年間に6つの単元(Unit)を学び、それぞれの単元に5〜6週間を充てている。この単元では、探究的な学習を通して、書く・読む・発表するなどの作業があるため総合的な力を育てることができる。ここで教員は「Central Idea」と呼ばれる探究の最終目標を定め、そこに到達できるように探究の流れを導いていくことが役割で、1条校でもあるため、学習指導要領の内容を当てはめ、必要な知識や技能を身につけることが出来るように工夫している。

 このような探究授業を展開する同志社国際学院初等部は、「教師一人一人の授業力の向上を図る」ことを今年度の研究方針に掲げ、研究授業などに取り組み、検証している。今回の発表では、本校がどのように授業研究を進め、その結果としての実践例を紹介した。

 同志社国際学院初等部では、授業力を「授業を通して『生きる力』を育む力」ととらえ、具体的には@授業を計画、構想、展開する力A児童理解・学習集団作りの力B教材を開発、解釈する力C授業を分析、評価する力の4つの要素で整理している。授業は、逆向き設計でとらえて練ることが望ましく、IBが提唱する「学習者像(Lerner Profile)」とからめて、単元設計(授業構想)をする。

 教員は、単元毎にミーティングを重ね、各人で指導案を作成し、公開授業を実施する。他の科目との関係性を検証しながら、最終的には専科教員の指導案(実践後の振り返りを入れて)を1冊の冊子にまとめ、教員間で共有している。

 このような教員間での研究・研鑚を踏まえ、6年生のUOIでの実践例が紹介された。授業計画体制は、各単元で「PYP Planning Meeting」を最低週1回実施し、その他にも、ネイティブ教員(GANET)の授業でのサポートや児童の理解度の確認、他科目の進捗状況の確認と共通理解を持つなど、密に話し合える体制をとっている。児童には初めにパフォーマンス課題を出し、それに向けて児童が自ら何を調べればよいかを考え、そこから単元がスタートする「逆向き設計」の授業運営をとっている。また、「Inquiry Cycle」と呼ばれる、児童が主体となり、探究に取り組むためのサイクルをとり、Tuning In → Finding Out → Sorting Out → Going Further → Reflection → Actionの流れの中で、児童が自ら考え行動し、そこで教員がどのように関わっているかなどについて実例を踏まえ紹介された。授業支援ソフトのロイロノートを活用した例なども紹介された。
第6分科会 【国際学院 初等部】

 

質疑応答

  • UOIの時間数は
    UOIJ(日本語による探究の単元)7時間+UOIE(英語による探究の単元)3時間+ICT(情報)1時間をUOIと捉えている。

  • ロイロノートのピラミッドチャートを使ってのパフォーマンス課題の分析は誰が作ったのか。
    児童が作ったものをクラスで話し合い、集約したものを紹介。パフォーマンス課題から、求められている課題をピックアップするところを抑えることを大事にしている。
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