同志社の一貫教育

学校法人同志社 HOME > 同志社の一貫教育 > 教員研修 > 第4分科会 【同志社国際中学校・高等学校】

第4分科会 【同志社国際中学校・高等学校】

テーマ 切符とカイロで数学を 〜主体的な学びを目指して〜(授業実践)
発表内容 講義形式でない授業について
発表者 福田なな子

発表概要

 国際中高では高3において数学研究という選択科目を設置している。しかし、2008年に科目を設置して以来、7年間開講されたことが無かった。2015年度に、11人の希望者が出て初めて開講できることになった。

 希望者11名のうち1名の生徒は文系であった。講義形式では、その生徒も数学への興味を無くしてしまいかねないと懸念したので、授業計画を1から作り直すことにした。そこで、生徒が自ら学び考え発展させる力を付けてもらうことを目標に授業計画を立てた。

 2015年度では、5・6限を使うことになった。5限目に、課題を与えて、ヒントは一切与えずに生徒に解かせる。難易度としては、11人中2-3人が解けるものとしている。6限目には、各人が辿り着いたところまでのプレゼンテーションを行い、これについて生徒同士で議論を行い、議論の結果、答えがあっているかを教諭に対して挑戦する。終了後は宿題として、授業にて行ったテーマに沿った問題とテーマに関するレポートを与える。この授業にて大事なことは、生徒に対して答えを言わないことである。

 課題の一例として、使い終わった切符に使用済みカイロから取り出した鉄粉をかけることにより浮き出るバーコードが意味することは何かを生徒に考えさせたものがある。興味を持ってもらいやすいが、難易度は難しいという課題を探すことが大変であった。

 アメリカの研究では、講義形式の平均学修定着率は5%とある。普段の授業はこの講義形式である。一番高い平均学修定着率は人に教えることであり、90%となる。しかし生徒が教えるという形式は教科書を使っての今までの授業では難しい。

 そこで、新たな試みとして、生徒が問題の解き方を説明する動画を作成させた。作成した動画は他の生徒も見ることが出来るため、生徒自ら、わかりやすく丁寧に動画作成を行った。これにより生徒自身で考える力と学修定着率も上げることができると考えられる。

 このように今後も授業に対して工夫をしていきたい。
第4分科会 【同志社国際中学校・高等学校】

 

質疑応答

  • 設定した質疑応答の時間には出なかったが、終了後、生徒が数学研究にて宿題として提出した課題の成果を展示した。その宿題やレポートを聴講者たちが見に行き、発表者を中心として歓談を行った。その中で、質問があったものを以下に記す。
  • 数学研究での教材はどこで見つけてきたか。
    ⇒教員になって数学同好会を作りたいと考えていたため、高校時代よりテーマを考えていた。
    また、「数学活用(啓林館)」などの書籍や数学体験館(東京理科大学)にて活用できるテーマを探した。
  • 新たな試みの中で、生徒は問題をどのように選択したか。
    ⇒生徒の希望を聞き、教諭から提案し、分野が偏らないようにした。また、1学期の中間考査の後に授業で教えていない箇所の動画を作成させた。
ページの先頭へ