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第5分科会 【同志社小学校】

テーマ DES脱プラお菓子キャンペーン〜6年生 SDGsの取り組み〜
発表内容 道草教育の理念に基づいたSDGs学習や児童の取り組みについての紹介
発表者 川ア公美子・島野奈津美・井宏之・南大我

発表概要

 同志社小学校では道草教育の理念のもと、子どもの学びの姿を見つめ、一人一人の学びの過程に寄り添いながら、子ども達の未来に続く学びとはどのようなものなのかを開校以来、継続的に研究・実践し続けてきた。
 SDGs学習においても、何よりも子どもの気づきを大切にし、教師が知識や情報を授けたり、ゴールに向かって強引に誘導したりするのではなく、考える機会を提供して子ども達自身の気づきや仲間との学び合いによって解決方法を見出していくことを大切にしている。
 今回は、2021年度、2022年度と2年間にわたって、5・6年生で進めてきた、SDGs学習の取り組みについて、児童が作製した動画等を提示しながら報告した。さらに、単一教科や担任主導の探求活動にとどまらず、理科・社会科・図画工作科・家庭科などの教員が協力して教科横断型の学びをつなぎ、子ども達自身がSDGsを自分事として考えることができるように計画したことも紹介した。

     子ども達自身が企画し、より良い社会を目指して行動をおこした活動には次のようなものがある。
  • DES脱プラお菓子キャンペーン(京都府菓子工業組合青年部に協力いただ き、各家庭から持参した容器にお菓子を入れて購入する取り組み)
  • 米ぬかプロジェクト(廃棄される米ぬかの利用法を考案し、冊子を作製)
  • アップサイクル(廃棄されるものから新しくものをつくり利用する)
  • プラスチックペンの調査(既存のペンを廃棄プラスチックの少ないものに 変えるための根拠となる全校児童と教職員を対象とした調査)
  • 脱プラキャンペーンU(マールブランシュ、北山ブリアン)
    ※他にも、6年生による様々な自主活動や調査が行われた。

 同志社研修会で報告の機会をいただけたお陰で、これまでの取り組みを振り返り、これらの実践を今後も継続していくことが大切だと改めて実感することが出来た。また、同志社国際学院初等部の5・6年生とSDGs学習を通じた交流の約束も交わすこともでき、大変有意義な研修・交流の場となった。

第5分科会 【小学校】

質疑応答

Q.教科の学習時間や他の行事などと、SDGs学習の時間はどのようにやりくりしたか。

A.教科や道草の時間など、時間割で決められた時間数の中でSDGs学習とつながるようなタネをまいておき、実際に子ども達が活動する時間は休み時間を充てた。必要に応じて学年集会や学年理科などの時間を設けた。教科書に沿った教科指導や学校の児童会活動を主軸とし、SDGs活動はあくまでも児童の自主的な活動という方針をできるだけ貫くように努めた。

Q.年間のカリキュラムの中にSDGsの活動を取り入れた計画を年度当初に作成されたが、実際に運用するなかで、その通りにいかないような場合はどうされたのか。

A.担任3人と専科教員、そして京都府菓子工業組合などの外部団体と綿密に打ち合わせを何度も行い、子ども達の動きに合わせて大人の方のスケジュールや方向性をすり合わせていった。その調整役を川崎が一括して行った。担任外がそのような役割をできたことが今回の成功につながったと思う。

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