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第4分科会 【同志社国際中学校・高等学校】

テーマ WWL事業における、本校独自のカリキュラム開発と実践
-SDGs#11 住み続けられるまちづくりをテーマとして
発表内容 WWL事業における、各学年の授業での取り組み。それによる、生徒や教員の成長について。
発表者 坂下 淳一・帖佐 香織

発表概要

1. 文部科学省WWLコンソーシアム構築支援事業について

2. WWLカリキュラム開発拠点校への認定―本校のプログラムについて

3. 本校独自のカリキュラム開発と概要

・Sustainable Society Study(SSS)
/旧Global Understanding Skills Basic
高校1年生必修科目・週1時間・総合的な探求(学習)の時間1単位
  • 現在は、さまざまな教科の6名の担当者が担当。 各担当者の専門性を持ち寄って、答えの決まっていない地球規模の 課題に対する課題解決型学習を実施する。オリジナルテキストを使用。
  • 帰国生徒が(国内一般生徒も)住んだことのあるまちが多様であることから、これまでの経験を共有し、互いのことを知るとともに、自分が住んでいた街の問題点や課題についても普遍化したり、相対化する視点も養うことができる。
  • 身につく知識、アカデミックスキルとしては、講演の聴き方、質問の行い方、感想の書き方、パネルディスカッションや講演の進行、司会、リサーチの方法、結果のまとめ方、ディスカッションの方法、ディスカッションの内容をまとめて、一つの提案を作り上げる、スライドの作成、プレゼンテーション、グループワーク、コミュニケーションスキルなど。
・Sustainable Society Research(SSR)
/旧Global Understanding Skills T  
高校2年生選択科目・週2時間・任意設置科目2単位
  • 1年生のSSSの内容に興味を持った生徒たちが選択し、SSSの発展科目として実施。担当者は2名。1講座30名までのクラス。テキストは、担当者が作成。
  • 街づくりや環境問題とその政策・対策について、より詳細な事例のリサーチ。
  • 教員が選択した課題図書を10〜20冊分担して読み、内容を共有したり、リサーチブックの作成をおこなう。
  • 身につく知識、アカデミックスキルは、まちづくりの先進事例や分析、問題解決の方法論、フィールドワークとは、海外フィールドワークで訪問する都市の政策、ディスカッションの内容をまとめて、一つの提案を作り上げる。スライドの作成、プレゼンテーション、論理的思考、統計の利用、専門書籍の精読と要約レジュメの作成など。
・Sustainable Society Design(SSD)
/旧Global Understanding Skills U
高校3年生選択科目・任意設置科目2単位2年生のSSRから継続履修。
SSRの発展科目として実施。
  • 海外フィールドワークで実際に見てきた先進事例を身近な地域(京田辺市など)で実際に実現するための政策を検討し、行政や企業と連携して実現することを目指す。
  • 身につく知識、アカデミックスキルとしては、フィールドワークで見た先進的な政策の共有と分析、グループワーク、プレゼンテーション、各自の問題意識にもとづくリサーチ、研究、普段様々な教科で学習している知識が社会での学びにどうつながるか、社会の一員として、自分も社会を変えるために何かができるということを学ぶについて、成果をまとめる。
  • フィールドワーク(国内・海外) ‐国内(徳島県神山町、富山県富山市、岡山県岡山市、東京都渋谷区)・海外(デンマーク、ドイツ)
4. 生徒たちの成長について

5. 多様な進路を選択し、世界で活躍する卒業生について

6. カリキュラム開発で得られた教員の成長について
  • 多様な教科の教員が社会課題の解決を目指すカリキュラム開発を おこなうので、さまざまな教員の知識を生かして、より高度な授業を行うことができる。
    かかわった教科は、国語・数学・理科・社会・英語・聖書・美術・情報・家庭科、教員の数は全体の約4分の1である。
  • 教員間のコミュニケーションが活発になる。お互いへの理解が深まり、リスペクトが高まる。
  • パイロット的に行われたWWLのカリキュラム開発は、「総合的な探求の時間」など、新しいカリキュラム開発にも応用できる。他の授業の運営にも良い効果がある。
    例)授業内容、授業運営や手法、など
第4分科会 【同志社国際中学校・高等学校】

質疑応答

Q.資金に関して文科省の資金がないのであればどのようにやっているのか。
どのように教員のモチベーションを維持しているか。

学校としてのサポートがあり、かなり自由にやらせていただける、そのような中でこのような授業に関心のある教員が自発的に取り組んでいるので、良い授業になる。

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