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2014.6.17 新島襄海外渡航150周年記念事業について

創立者新島襄が函館の地から渡航して、今年が150年目の記念の年にあたり、この記念の年に学校関係者はもとより、記念碑を守り続けている現地の校友・同窓、さらには全国の校友・同窓、函館市関係者、風間浦村関係者が一堂に会し、150年前の新島の想いを偲ぶ記念行事を実施した。

1 記念行事:「新島の足跡を辿る」碑前祭ツアーを開催

「新島襄海外渡航の地碑」碑前祭

6月14日(土)13時30分から、函館市大町に建立されている「新島襄海外渡航の地碑」碑前祭を大谷實総長、水谷誠理事長、村田晃嗣大学長、加賀裕郎女子大学長、木村良己中学校・高等学校長、片岡格函館市副市長、社友新島公一氏ご夫妻ほか学校関係者、校友、同窓、函館市民の方々など130名の参加のもとに行われた。同志社の創立者新島襄は、日本の現状を憂い、世界に目を向け、また海外事情とキリスト教を学びたいという情熱に駆られ、1864年国禁を犯して21歳の若さで函館から脱国した。その際、新島がアメリカ商船ベルリン号に乗船するために小船に乗り込んだこの場所に、「新島襄海外渡航の地碑」が建立されたのは、1954年のことである。今年は、新島が函館から脱国して150周年の記念の年となり、同志社の原点とも言える碑前において、学校関係者、卒業生などが一堂に会し、新島先生の想いを改めて心に刻む機会となった。

式典は厳かな雰囲気の中始まり、讃美歌を一同で斉唱し、水谷誠理事長が聖書朗読ならびに祈祷を行い、「新島は『自ら辛苦に甘んじ、異邦に向かう』との覚悟で、海外渡航を決行した。新島の志は、時を隔てても忘れ去られることなく、いまなお新鮮に眼前に現れ出て、変わることなく私たちを鼓舞している。この函館の地が、新島の大胆な所業を後押しした福士卯之助をはじめとして、進取の精神を身に受けた人々を受け容れる風土を有していたことに感謝したい。」と述べた。続いて大谷實総長から式辞があった。式辞の中で、大谷實総長は、「150年前の新島の志に思いを馳せ、同志社の今(現在)を託されている一人として、新島の熱い想い、不動の志を再確認し、その志を継承・進化させるために、渾身の努力を傾ける決意を新たにしたところである。どうか、参加の皆様におかれても、同志社の一層の発展・進化のために、更なるご支援をよろしくお願いしたい。」と話し、続いてこの碑を60年近く守ってこられた函館市民の皆様に対する感謝の意を述べられた。その後、片岡格函館市副市長から「新島襄は150年前の元治元年西暦1864年の今日6月14日に、国の将来を憂い悲壮な決意を持ってアメリカへと旅立った。函館の滞在はわずか55日間ではあったけれども、多くの友人と交流を深めそして、この友人たちの命がけの協力のもとにこの出国を成功させることができた。今年新島襄海外渡航150周年という記念すべき年をむかえて、さらに同志社大学と函館市との交流が深まっていくことを願っている。」と挨拶があり、出席者一同でカレッジソングを斉唱し、水谷誠理事長の祝祷の後、碑前に花束を捧げ、式典は滞りなく終了した。

当日の様子

当日の様子

当日の様子
新島襄海外渡航150周年記念講演会・交流レセプション

引き続いて、15時から会場をFMいるかホール「ペルラ」に移して、新島襄海外渡航150周年記念講演会が開催された。大谷實総長の開会挨拶の後、「新島襄にとっての函館」と題して小枝弘和同志社社史資料センター社史資料調査員から、「新島の志と同志社の今後」と題して村田晃嗣大学長からそれぞれ講演があり、120名を越える参加者は熱心に聞き入っていた。

講演会終了後、函館山ロープウェイにより山頂まで移動して、17時30分から交流レセプションを開催した。大谷實総長による開会挨拶の後、水谷誠理事長から150周年を記念して製作された「ベルリン号の復元模型」が片岡格函館市副市長に贈呈された。村田晃嗣大学長による乾杯のあと、参加者は函館市内の景色を眺めながら新島先生の熱い志を心に刻み、思い思いに交流を深めた。中村友一同志社校友会副会長、玉村三保子同志社同窓会会長、地元の卒業生を代表して濱谷信彦同志社函館クラブ会長による挨拶の後、一同でカレッジソングを熱唱し、加賀裕郎女子大学長の閉会挨拶で宴は終了した。

当日の様子

当日の様子

当日の様子
「新島襄寄港の地碑」碑前祭・午餐会

翌6月15日(日)朝、函館から大間まで津軽海峡フェリーにより移動して、青森県下北郡風間浦村、下風呂の海峡いさりび公園で、100名を超える参加者のもと、11時から「新島襄寄港の地碑」碑前祭が執り行われた。碑前祭は讃美歌85番で始まり、木村良己中学校・高等学校長による聖書朗読ならびに祈祷、風間浦村民歌演奏、飯田浩一風間浦村村長のご挨拶、大谷實総長の献花、大谷實総長と佐藤光彦同志社校友会青森県支部長の挨拶と続き、最後にカレッジソングで閉会となった。

風間浦村は、新島襄が函館に向かう途上、北風と激しい潮流を避けるため、3日間寄航したゆかりの村である。この史実を同志社校友会青森県支部の方々が取り上げ、この地に後世まで伝えられる記念碑を建て、村との交流基盤を作りたいという想いから、1992年、海峡いさりび公園内に寄航の地記念碑が建てられた。そこから同志社と風間浦村との交流が始まり、2012年10月には「風間浦村と学校法人同志社との連携協力に関する包括協定」が締結された。

当日の様子

碑前祭終了後、12時30分から風間浦中学校体育館で「学校法人同志社・風間浦村交流 午餐会」が開催された。大谷實総長の開会挨拶の後、村田晃嗣大学長から150周年を記念して製作された「ベルリン号の復元模型」が飯田浩一風間浦村村長に贈呈された。また、新島襄寄港の地建立にご尽力された樋口喜四郎様(代理で樋口宏様)、徳弘篤介様、濱田秀子様に飯田浩一風間浦村村長から表彰状が手渡された。

中村友一同志社校友会副会長、玉村三保子同志社同窓会会長、佐藤光彦同志社校友会青森県支部長による挨拶の後、木村良己中学校・高等学校長の閉会挨拶で会は終了した。

当日の様子

当日の様子

その後、大間港から函館港まで向かうフェリーの中で、同志社校友会主催の船上レセプションが行われ、新島が150年前に渡った海上で当時を偲び新島の熱い志を感じながら思い思いにひと時を過ごした。村田晃嗣大学長、加賀裕郎女子大学長、木村良己中学校・高等学校長も参加し、膝を交えての交流に、フェリーから降りてもまだ一同興奮が続いているようであった。この船上レセプションをもって、「新島の足跡を辿る」碑前祭ツアーは終了した。

当日の様子

2 記念事業

企画展

企画展「新島襄渡航150周年 新島襄の『蓬桑』の志」をハリス理化学館同志社ギャラリー2階企画展示室において、6月5日(木)〜6月22日(日)まで開催した。企画展開催期間中3,682名の来場者があった。

ベルリン号の復元模型展示

創立者新島襄の海外渡航150周年を記念して、新島襄が函館から上海まで乗船したベルリン号の復元模型を製作し、上記企画展で展示した。

記念パンフレット発行

新島襄海外渡航150周年を記念して、記念リーフレット「新島襄の『蓬桑』の志」を発行した。

以上

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