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2015.1.14 第19回同志社国際主義教育講演会を開催しました

 

1月14日(水)、今出川校地良心館107教室において、哲学者・大谷大学教授・せんだいメディアテーク館長の鷲田清一氏を講師にお迎えし、「おとなの背中」の演題で第19回同志社国際主義教育講演会を開催した。

講師は、冒頭、劇作家である山崎正和氏が体験した満州から日本に引き揚げる際の教育について紹介され、そこから、教育というのは教えることではなく伝えることではないかと、考えるきっかけになったと述べられた。また、NHK朝ドラ「カーネーション」の主人公小原糸子の話から、敗戦後、日本では秩序が崩れてうろたえる者が多かったが、糸子は社会の秩序はいつでも崩れるもので、その時に生きていくにはどうすれば良いかを考えていた女性である。世界では難民になる可能性が高く、難民になったとしてもどう生きていくかが重要であり、基本的には何でも食べれる、どこでも寝れる、誰とでも仲良くなれるという能力が必要となる。現在の国際主義を考えると、その事を強く思うと述べられた。

次に、自身の体験談からかつては色々な先生がいた話をされ、現在の学校は基準があって、ぶれを許さずワンパターンとなり、おとなの背中が一種類になってしまっている点を指摘し、子供は色々なおとなの背中を見て、生き方の選択肢を得て、知恵も自然とそこから身に付けることを話された。

続けて、全能感と無能感について紹介された。今の子供は、小遣いによりお金をもっているので、お金があれば何でもできるという全能感を感じるが、一度思う通りにならなかったり、失敗したりすると何もできないと感じる無能感に陥る。何でもできるか、何にもできないかという極端な状態になるが、これではたくましく生きていけないことを指摘された。

結びに、教育は教えることではなく伝えることであり、学校としては、子供はそこにいれば勝手に育つような場所と時間と空間とを用意することが重要であることを述べられ、講演を終えられた。

当日は、一般市民、学生など約140名が参加し、講師の実体験に基づく教育哲学に対する講演に熱心に聞き入り、質疑応答も活発に行われ、盛況のうちに講演会を終了した。

当日の様子

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