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2020.5.02 同志社の挑戦 − 緊急事態宣言を受けて

 4月7日、新型コロナウイルス感染の終息を目指して、政府は緊急事態宣言を発出しました。対象地域の拡大、期間延長と続きましたが、未だに感染終息の目途が立っていません。この間、「外出自粛」「人との接触8割削減」等、未曽有の要請を受ける中、私たちの社会生活も混迷状態に陥っています。同志社を取り巻く情勢も厳しさを増すばかりです。学園から学生、生徒、児童、園児の姿が消えて久しく、良心教育の完遂を願う同志社社員の篤い思いは募る一方です。
 このような緊急事態宣言のもと、法人にも学校現場から様々な要請が届いています。申すまでもなく、法人の意思決定の基本は、学生、生徒、児童、園児は勿論、社員そしてその大切なご家族の健康を守ることです。心身ともに健康な社員がおられてこその同志社教育です。既に在宅勤務の推進なども各学校にお願いしてまいりました。そして「社員たるものハ生徒ヲ鄭重ニ取扱ふ可き事」と新島が遺した学生第一の教育思想が根本です。
 新島の掲げた「人一人ハ大切ナリ」という言葉を覚え、各学校では社員が知恵を出し合い、力を合わせて、学生、生徒、児童、園児に寄り添いながら、教育水準、教育環境の維持・向上のために献身的な努力を続けています。「私たちは知っているのです。艱難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生むということを。希望は私たちを欺くことはありません。私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです」と説く新約聖書の「ローマ人への手紙」の一節を皆様とともに深く心に刻みたいと思います。
 現状では私たちの活動は制約され、自由の利かないことばかりです。巷では「不可能」という言葉が蔓延しています。かつてアメリカの大リーガーが「不可能の反対語は可能ではない、挑戦だ」と述べたと伝えられています。
 The difference between the impossible and the possible lies in a man's determination.
という言葉もあります。希望の灯をかざし、逆境のもと同志社は全力を挙げて新たなる挑戦を実行してまいります。

学校法人 同志社
総長・理事長 八田 英二

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