学校法人 同志社 事業報告書 2014
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8Doshisha University 同志社大学は財政基盤の安定化を図りつつ、社会の動向や学生のニーズを的確にとらえ、建学の精神に基づく特色ある教育・研究を推進しています。ビジネス研究科の英語で授業を提供するコースを専攻化 ビジネス研究科では、専門職大学院であるビジネス専攻の1コースとして設置されたグローバルMBAコースをさらに発展・充実させるべく、グローバル経営研究専攻(修士課程)の設置を文部科学省へ申請し、2014年2月17日付けで設置が認められました。同専攻は、14年4月に開設し、10月から学生の受け入れを開始しています。 すべての授業は英語で提供され、世界43カ国(グローバルMBAコースを含む)からの留学生を受け入れ、グローバル社会における国際ビジネスリーダーの育成に注力しています。京田辺校地に宗教施設を新設 14年4月から建設中だった京田辺キャンパス初の宗教施設「同志社京田辺会堂」が、15年3月に完成しました。コンペにより379点の中から採択した作品を基本に建設された同志社京田辺会堂は、キリスト教主義を象徴する礼拝堂「言館」(KOTOBA-KAN)と、新島襄関連資料展示スペースやラウンジを持ち、自由主義に基づいて学生に自由な交流を促す「光館」(HIKARI-KAN)で構成されています。  言館と光館は、一体感と開放感を生み出すために、大きなガラス面により向かい合っており、礼拝堂が学生にとって敷居の高い特殊な場所としてではなく、普段の生活の一部であるという親和性を表しています。 さらに言館と光館の間には「新島襄の海」を配置し、若き日の新島が国禁を犯して米国へと渡った同志社の国際主義の原点を表現しています。  ここでは、宗教に対する「心のバリア」を下げ、学生生活の日常の中にキリスト教と新島の志を感じることのできる、いわば「神と人、人と人とが出会う場所・時間」となるようにとの願いの下、様々なプログラムを行います。4月からは、250名収容の礼拝堂でチャペル・アワーを週3回、オルガンの音色に包まれて心静かな時間を過ごすメディテーション・アワーを昼休みに開いています。京田辺キャンパスの精神的なシンボルとして、学生が集う新たな拠点となるのが期待されます。 さらに京田辺校地には新たに訪知館を設置。学研都市キャンパスにあった事業の概要同志社大学建学の精神に基づく教育・研究でグローバル社会に資する人物を育成■創立1875年■所在地〒602-8580 京都市上京区今出川通烏丸東入玄武町601TEL:075-251-3110〒610-0394 京田辺市多々羅都谷1-3TEL:0774-65-7010■URLhttp://www.doshisha.ac.jp/DATA同志社大学長村むら田た晃こう嗣じ 学長就任2年目の2014年は、三つの重要課題を年頭に掲げ、取り組んでまいりました。第一はグローバル化です。数を競う量的なグローバル化ではなく、これまでの実績を活かした同志社らしい質的なグローバル化を今後も引き続き進めてまいります。第二は学内のガバナンスの整備です。学長の企画立案機能の強化と意思決定・執行システムの改革を行うべく、11月に「学長室」を設置し、校務を進めているところです。そして第三は対外発信力の強化です。5月には「東京オフィス」を東京・京橋に新たに開設し、首都圏での情報発信の拠点として活用しています。おかげさまで、前回の「家元講座」に続いて「老舗講座」も大成功でした。 2015年は、2025年の同志社創立150周年に向けての「同志社大学ビジョン2025」、また、そのビジョンを実践するためのアクション・プランを策定してまいります。引き続き、同志社大学の教育研究活動にぜひご注目いただきたく存じます。2014

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