学校法人 同志社 事業報告書 2014
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4─2015年は同志社創立140周年に当たります。 官許同志社英学校は1875年11月29日に、新島襄と宣教師デイヴィスの二人の教師、わずか8名の生徒で開設されました。それから140年が経ち、同志社は14の学校、園児から学生まで4万3000名を擁する一大総合学園に発展してまいりました。 125年前の1890年1月23日14時20分、新島は大磯の地で亡くなりました。2015年はその1月23日に、新島永眠125年を記念し、大磯にて碑前祭と講演会を実施いたしました。講演会では、新島の志を校友・同窓だけでなく、地域の皆様にもお伝えしました。 同志社創立140周年、新島永眠125年という記念の年が、創立150周年、200周年に向けた新たな一歩となることを、総長として念願しています。─学校法人同志社をさらに魅力ある学園にしてくためには、何が重要でしょうか。 ハード面の改革は一定の成果を出したと思われます。今後はさらにソフト面を強化していくことが大切であると考えています。良心教育を「同志社ブランド」として一層鮮明に打ち出し、社会にアピールしたいと願っています。良心教育を通じて、現代に最も欠けている徳育をより強化したい。その取組の一つとして、私が委員長を務めるキリスト教教育委員会に働きかけ、「良心教育に関するシンポジウム」を2年続けて開催しました。─国際化、グローバル化の取組について、具体的にお聞かせください。 11年に元オムロン代表取締役会長の立石信雄氏から、「法人内中学校・高等学校における英語力強化」を趣旨とした多額の寄付をしていただきました。これを立石ファンドとして、法人内4中高にプログラムの策定と実施を進めてもらっています。プログラムの一つである「同志社 中学生・高校生英語大会─立石杯─」も定着し、今年2月には4回目を実施しました。 12年からは、ハワイのプナホウ・スクールのプログラムに参加するというプログラムも始まっています。さらに、14年には「同志社 中学生・高校生 英語プレゼンテーション大会─立石杯─」の第1回も開催しました。こうした取組によって、かつて世間で評されたていた「英語の同志社」の復活を目指します。 こうした英語に関する取組は、今後、同志社小学校と同志社国際学院初等部にも広げていきたいとも考えています。─一貫教育の充実の進展はいかがでしょうか。 これまで、法人内各学校の連携・交流を促進し、学園としての同志社のスケールメリットを最大限に生かすプログラムを実施してきました。例えば、07年からの「合同学校説明会」や08年からの「同志社研修・交流会」です。 14年からは新たに、法人内学校同士のスポーツ交流を盛んにする取組として、元大学ラグビー部監督の中尾晃氏に「中高大課外活動連携指導者」を委嘱しました。今後、ほかのクラブでもこのような指導者の委嘱ができることを期待しています。 教学の統括者である総長として、引き続き新たな事業に積極的に取り組み、学園の一層の充実に尽力いたします。創立140周年を迎え良心教育を同志社ブランドに大おお谷や 實みのる総長からのメッセージ

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