学校法人 同志社 事業報告書 2014
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16ハイライト3新学部開設看護学部開設記念シンポジウムを開催 2014年11月23日、大阪ビジネスパーク円形ホールで同志社女子大学看護学部開設記念シンポジウム「いのちと向き合う、看護のこれから」を開催しました。まず基調講演では、講演者としてジャーナリストの鳥越俊太郎氏を招き、「がん患者になって分かったこと─看護・医療に求められるもの─」と題してお話しいただきました。自らがんを患い4度の手術を受けられた体験から、患者の目線に立って実践する看護の重要性を力説されたのが印象的でした。 続いて、パネルディスカッションでは、「今こそ、看護のチカラ─原点とこれからを考える─」をテーマに鳥越氏、川嶋みどり氏(日本赤十字看護大学名誉教授)、岡山寧子教授(看護学部長、当時は就任予定者)、才藤千津子准教授(現代社会学部)が、森公一教授(学芸学部)のコーディネートにより議論を重ねました。超高齢社会を迎える中で看護の現状と課題を確認し合い、看護の原点に立ち返るとともに、今後の看護やその教育について意見を交換しました。来場者は約520名で盛況のうちに終了しました。100円朝食で正しい食習慣をハイライト1学生の健康管理学生の食生活を支援する「100円朝食」 学生の食生活を支援する取り組みの一環として、2014年秋学期から学内の食堂で「100円朝食」の提供を開始しました。 試行期間として2014年7月に1カ月間実施したところ、京田辺・今出川両キャンパスあわせて1日平均約200人の利用があり、アンケート調査でも継続の要望が多かったことから、本格的に開始することとなりました。 メニューは、ごはん、味噌汁に加え、小鉢3品を選ぶ方式となっています。小鉢の種類は1日平均15品で、焼き魚、煮物、生野菜、デザートなどを日替わりで提供しています。 実施にあたっては、同志社女子大学栄光会(保護者の会)、同志社女子大学学生会による財政援助をいただきましたが、2015年度は同志社女子大学同窓会《Vineの会》ならびに同志社同窓会にもご支援いただきます。 この企画により、正しい食習慣をベースに、学生が自主的に健康管理を行えるようになることを願っています。ハイライト2国際社会での評価カーペンター教授が翻訳活動で相次ぎ受賞 ジュリエットW.カーペンター特別任用教授(表象文化学部英語英文学科)による翻訳活動に対して、国内外から数々の賞が贈られました。 一つは、水村美苗著『本格小説』を翻訳したA True Novelに対する受賞で、2014 Lewis Galantière Award、2014-2015 Japan-U.S. Friendship Commission Prize for the Translation of Japanese Literature、2014 Next Generation Indie Book Awards小説部門グランプリ、2014 Best Translated Book Awards小説部門準賞の四つの賞に輝きました。もう一つは、同教授が翻訳者の一人として関わった司馬遼太郎著『坂の上の雲』の翻訳Clouds above the Hillを出版した日本文献出版が日本翻訳出版文化賞(NPO法人日本翻訳家協会)に選ばれました。 このうちJapan-U.S. Friendship Commission Prizeは、1980年のSecret Rendezvous(安部公房著『密会』の翻訳)での受賞に次ぐ2度目の受賞になります。カーペンター教授がこれまでに手掛けた翻訳は、俵万智著『サラダ記念日』をはじめ50作品以上を数えます。受賞した翻訳書を手にするカーペンター教授鳥越俊太郎氏は患者の立場に立った看護を力説同志社女子大学2014年ハイライト

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