学校法人 同志社 事業報告書 2013
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学校法人 同志社 事業報告書201327特集2流しました。「会津ジュニア大使」は、会津の魅力を紹介するプレゼンテーションをし、法人内中学校の生徒は京都市の紹介のほか、各中学校の紹介をしました。その後、同志社中学生の生徒会の企画により、校内ウォークラリーと大縄跳びを楽しみ、交流を深めました。 翌22日には、同志社大学キャンパスツアーに参加しました。 8月18日と19日には、会津若松市子ども会育成会連絡協議会指導児講習会第3期県外研修で小学生28名、指導者4名、引率者11名、教育委員会から2名合計45名が来洛し、八重ゆかりの金戒光明寺、若王子山頂の同志社墓地、新島旧邸そして同志社大学今出川キャンパスを見学しました。旧邸見学で新島夫妻の生活を実感 福島県から西日本に避難されている方々のために、福島県と学校法人同志社との包括協定に基づき「八重ゆかりの地ツアー」を7月29日、12月7日、15日の合計3回開催しました。ツアーは、新島夫妻にまつわるエピソードを交えた講演から始まりました。その後、2人の私邸であった新島旧邸を見学。新島旧邸には、暖炉、イスやテーブルが並ぶ洋風の趣の居間、応接間があり、土間のないダイニング・キッチンも特徴です。そこで八重が使っていたワッフルベーカーや、書斎に当時のままある襄の机を見て、当時の雰囲気を感じ取ってもらいました。タイムリーで盛り上がった講演会 八重は茶道裏千家の世界にも造詣が深かったことで知られています。その世界と八重の個性的な生き方を伝えることを目的とした講演会・シンポジウム「八重と裏千家」を、11月4日に同志社大学京田辺校地で開催し、約240名の方に参加していただきました。当日はまず、茶道裏千家大宗匠・千玄室氏(15代・前家元)による基調講演「新島八重刀自と茶道」がなされました。同志社と茶道裏千家との関係、八重とお茶の文化の出合いなどの紹介がありました。そして茶室への入口を通れば身分は関係なく、お茶は誰にとっても平等、その精神はキリスト教にも通じることが説明されました。 基調講演の後はパネルディスカッションが開かれました。露口卓也同志社大学文学部教授を司会に、佐伯順子同志社大学社会学部教授、小枝弘和同志社大学同志社社史資料センター社史資料調査員、廣瀬千紗子同志社女子大学表象文化学部教授がパネリストを務めました。テーマは「八重の生き方」で、大河ドラマ「八重の桜」を視聴して興味深く聞き入る参加者の姿が多く見られ、熱気の感じる講演会・シンポジウムでした。綾瀬はるかさん命名の桜を植樹 14年に入ってからは、2月26日に同志社大学今出川クラーク記念館北バスプール前広場にて、「はるか桜植樹式」が執り行われました。「はるか」桜は、森林総合研究所が開発し、福島県に贈られた新しい桜です。福島・東北を応援するシンボルとして、はるかかなたの未来にまで広がってほしいという想いを込めて、大河ドラマ「八重の桜」の主役である綾瀬はるかさんによって命名されました。 この桜は福島県と多くの企業の協賛により運営される「fukushima桜プロジェクト」により桜の苗木の数を増やし、福島県から国内外に届ける活動が予定されています。1本目は、福島県内、会津若松市の鶴ケ城の傍に植えられ、2本目は、全国に先駆け、県外初の植樹先として、同志社が選ばれました。 式典は、一同の黙祷から始まり、水谷誠理事長が聖書朗読し、福島県の復興、同志社と福島県のさらなる交流の発展を願って祈祷をしました。大谷實総長は式辞で「はるか桜に同志社の学生を見守ってもらいたい。何よりもはるか桜を大切に育て、同志社から福島県に元気を届けたい。大河ドラマは終わっても、これからも福島県との交流と連携が続き、両者が発展することを願っている」と述べました。続いて、福島県知事代理の景山博福島県大阪事務所所長から「ようやく復興に向けて一筋の光を取り戻し始めた福島県の状況をご紹介いただき、今後も同志社との強い絆を刻んでいきたい」との挨拶がありました。12年度関西ふくしま大学生交流事業参加学生代表と、14年度同志社クローバー祭実行スタッフ総括リーダーは「交流を通じて福島をより近く感じるようになった」「自らが震災復興の担い手になりたい」と思いを語りました。 東日本大震災の発生から3年が過ぎましたが、現在も避難生活を送られている方もおり、復興はまだ道半ばです。学校法人同志社は、今後も強みを生かして人的、知的、学術的な交流を深め、復興に協力していきます。写真4 はるか桜の植樹式写真3 八重ゆかりの地ツアーでの新島旧邸見学写真2 会津ジュニア大使が同志社墓地のお墓参り写真1 キャンパスフェスタin福島での義援金贈呈

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