学校法人 同志社 事業報告書 2013
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12Doshisha University 同志社大学は創立以来、「良心を手腕に運用する」という建学の精神に基づき、世界を舞台に活躍できる人材の育成に努めています。2013年度はグローバル・コミュニケーション学部に続き「グローバル」を冠した新しい学部を設置。世界横断的な諸問題を的確に捉え、解決する能力を養うなど、個性豊かな人材を育成する教育目標を掲げ、様々な取り組みを実施しています。国際舞台で活躍できる人材へグローバル地域文化学部開設 教学面では、2013年4月、烏丸キャンパスに「グローバル地域文化学部」を開設しました。グローバル地域文化学部は、ヨーロッパ、アジア・太平洋、南北アメリカという三つの地域の文化・歴史・社会について体系的に理解を深めます。地域横断的な諸問題をグローバルな視点から分析することで、さまざまな文化や社会の諸相を多角的に把握する高度な専門知識を養い、21世紀の国際舞台で活躍できるグローバル人材の育成を目的とします。また、スポーツ健康科学部の入学定員を増員しました。これは現代生活における健康の増進やスポーツの社会的発展を求める声に応えたものです。文系学部が今出川校地に移転各キャンパスの位置づけ明確に 一方で、「今出川校地と京田辺校地における教学体制の再構築」に取り組んでいた同志社大学は13年度、大きな転機を迎えました。文学部、法学部、経済学部、商学部の1、2年次生を今出川校地に統合移転しました。この今出川校地整備事業のキャンパス整備完了により、全学部の学生は今出川、京田辺それぞれのキャンパスで修学を完結できるようになりました。 今出川校地は「リベラル・アーツ型教養教育」「ゼミナールを中心とした専門教育を展開する文系学部の教育拠点」「専門職大学院や独立研究科等を中心とする高度専門職業人養成の拠点」「海外の一流大学が集積する国際キャンパス」として、京田辺校地は「理工系と文理融合学部が集積するキャンパス」「実験・演習、フィールドワークを重視する複合型教育拠点」「身体・生命、先端技術、情報に関する国際的先端研究拠点」と位置付け、各校地の特色を明確にして教育効果を高めます。さまざまな教育プログラムでさらなるグローバル化を推進 教育研究面は、大学院教育における抜本的改革を支援する「博士課程教育2013事業の概要同志社大学建学の精神に基づき世界の諸問題を解決する能力を養う■創立1875年■所在地〒602-8580 京都市上京区今出川通烏丸東入玄武町601TEL:075-251-3110〒610-0394 京田辺市多々羅都谷1-3TEL:0774-65-7010■URLhttp://www.doshisha.ac.jp/DATA同志社大学学長村むら田た晃こう嗣じ 2013年度は15年ぶりに同志社大学の学長が交代しました。新任の私に十分な働きができたかどうかは疑問ですが、教職員、校友、保護者に支えられて、何とか1年が過ぎました。幸い、NHK大河ドラマ「八重の桜」で同志社が取り上げられ、校友の母校への関心が一層高まりました。一方で、朝日新聞社と協力して「同志社大学京都家元講座」を東京で展開し、全国的なブランド力の向上に努めました。 一般入試では、18歳人口が減少する中で、本学の受験生は3%増え、東京では2割増でした。学内のガバナンスの改革にも注力し、管理運営体制に関するワーキンググループの答申を受け、2014年度には学内の組織改革を大胆に進めたいと思っています。同時に、大学のグローバル化を積極的に進めるために、カリキュラム、学生支援、研究や職員研修など各分野で横断的に浸透させていく所存です。

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