学校法人 同志社 事業報告書 2012
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8 大河ドラマ「八重の桜」の放送が、2013年1月6日に始まりました。会津出身で、同志社創立者の新島襄を支えた妻・新島八重を主人公にしたドラマです。困難に屈せず、凛とした八重の生き方に、東日本大震災からの復興をめざす被災地への力強いメッセージが込められています。「八重の桜」制作統括の内藤愼介エグゼクティブ・プロデューサーは、次のように述べています。 「幕末の激動の中で、それまで信じていたものがすべて崩れ去った八重。しかし、生きることから逃げなかった八重には、人間としての強さがあります。それは、東日本大震災を経ながらも前に進もうとする、現在の日本の姿と重なるものがあります」。 「八重の桜」には、もう1つの狙いがあります。それは、東北・福島を元気にする“祭”を起こすことです。「実際に東北を訪れる。あるいは、ただ東北を思うだけでもいい。このドラマが、見る人々にとって何かのきっかけになればという願いを込めています」。 学校法人同志社は、東日本大震災の復興支援を念頭に置いた、「八重の桜」のこうした制作意図に賛同し、番組制作のための取材対応や資料提供など、全面的な「八重の桜」関連プロジェクト東日本大震災からの復興をめざす東北・福島を地元と連携して応援協力を行っています。また、八重の出身地である福島県や会津若松市をはじめ、京都府などと連携・協力し、様々なプロジェクト(表)を通じて、東日本大震災からの復興をめざす東北・福島を応援しています。福島県や会津若松市と連携協定関連イベントなどに参加 その一環として、学校法人同志社は12年3月21日に福島県会津若松市と、13年1月29日に福島県と、それぞれ包括連携協定を締結しました。会津出身の山本覚馬・八重兄妹が同志社創立に深く関わったことにちなみ、相互の発展を図りながら、地域の発展や東日本大震災からの復興に寄与するのが目的です。 福島県との連携協定の締結式で学校法人同志社は、福島県に対する支援活動の一環として立ち上げた「同志社東日本大震災復興協力金募金」から、第1回義援金(250万円:12年6月~12月分)を贈呈しました。 この協定締結式は、東京・日本橋にある「ブリッジにいがた」で行われました。福島県と京都府の連携イベント「新島八重が結ぶ縁~こらんしょ福島 おこしやす京都 魅力満載フェア」の会場となった場所です。八重のゆかりの地である福島と京都の魅力を紹介するこのイベントでは、福島県や京都府の観光情報を掲載した様々なパンフレットなどが配布され、地酒やお菓子などの物産品が販売されました。学校法人同志社もこのイベントを後援し、株式会社同志社エンタープライズが「新島八重オリジナルグッズ」の販売などを行いました(写真1)。 また、連携協定に基づく事業の1つとして学校法人同志社は、福島県や会津若松市などの協力の下、第42回Neesima Room企画展「会津と八重─八重を育てた故郷─」を、13年3月26日から開催してい法人・大学関連・公式サイトで特設ページ「新島八重と同志社」開設(2011年8月)・大河ドラマ「八重の桜」放送記念ブックレット「新島八重と同志社」を作成(2012年5月)・新島八重が結ぶ縁~こらんしょ福島おこしやす京都魅力満載フェア後援(2012年7月3日~5日、2013年1月29日~30日:ブリッジにいがた〔東京・日本橋〕、2013年2月4日:丸ビル1FMARUCUBE〔東京・丸の内〕)・福島まごころフェスタ参加(2012年8月4日~5日:東京国際フォーラム展示室)・「新島八重の生涯と戊辰戦争展」協力(2012年9月14日~11月4日:二本松市、白河市)・若松城天守閣郷土博物館企画展「京都守護職拝命150年と新島八重」協力(2012年9月14日~11月4日:会津若松市)・福島県の幟を立てて、全国高校駅伝(2012年12月23日)、全国都道府県対抗女子駅伝(2013年1月13日)を応援・げんき咲かそう!ふくしま大交流フェア参加(2012年12月24日:東京国際フォーラム)・ハンサムウーマン八重と会津博大河ドラマ館協力(2013年1月12日~2014年1月14日:会津若松市)・関西・ふくしま大学生交流事業(2013年1月19日~3月17日)に、同志社大学から7名、同志社女子大学から2名が参加・新島八重子召天80年記念激動の時代にハンサムに生きる「新島襄・八重子展」協力(2013年1月22日~12月23日:旧碓氷郡役所展示室)・学校法人同志社、福島県と包括連携協定を締結(2013年1月29日)・大河ドラマ特別展「八重の桜」協力(2013年3月12日~5月6日:東京江戸博物館)・さくらさく、ふくしま。関西ふくしま交流フェア参加(2013年3月16日~17日:京都駅前広場)・会津幕末検定協力(2013年3月17日実施)・京都府庁旧本館春の一般公開「観桜祭」協力(2013年3月20日~4月7日)・第42回NeesimaRoom企画展「会津と八重─八重を育てた故郷─」開催(2013年3月26日~6月30日)・新島旧邸特別公開(2012年9月~2013年12月)・新島八重の写真提供(新聞、雑誌、テレビなど)女子大学関連・新島八重研究会発足・公式サイトで特設ページ「新島八重×同志社女子大学」開設・食物研究会と京都ブライトンホテルのコラボ企画2012 「結~むすぶ~八重が繋ぐ京都と福島~」オリジナルクッキーを企画・販売・人間生活学科学生が新島八重の洋装を再現。福島県に寄贈・食物栄養科学科の学生が企画した八重さんの薯蕷(じょうよう)まんじゅう「やえごころ」が商品化・新島八重研究会著『同志社の母新島八重』発行(2012年10月24日)・第18回史料室企画展「新島八重と同志社女学校」(2012年11月23日~2014年3月31日)表 主な「八重の桜」関連プロジェクト同志社キャラクター「八重さん」

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