学校法人 同志社 事業報告書 2012
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32消費収支計算書表2 2012(平成24)年度 法人総合消費収支計算書(単位:百万円) 2012年度法人総合消費収支計算書は表2のとおりです。[( )内は予算比:+は増加、△は減少](1)帰属収入の部603億1,200万円(+16億8,800万円) 学生生徒等納付金、手数料、寄付金、補助金、事業収入などの増収により、予算比2.9%の増加となりました。前年度と比べると、10億7,800万円、1.8%増加となっています。(2)基本金組入額の部第1号基本金組入額56億6,700万円(△25億2,100万円) 当年度の固定資産増加額は施設及び設備関係支出、現物寄付で132億8,400万円、過年度事業に係る借入金等返済支出は3億4,800万円となりました。一方で施設や設備の更新による当期除却高は28億200万円、過年度に組み入れた第2号基本金からの振替額は51億6,200万円となっています。第2号基本金組入額13億2,500万円(予算どおり) 将来に教学施設設備などを取得するため、計画に基づいて資金の組み入れを行いました。第3号基本金組入額5,100万円(+100万円) 奨学事業に宛てた寄付金の組み入れや、教育研究事業を継続的に維持するため設定した基金への組み入れなどです。基本金明細はファクトブックに掲載しています。(3)消費支出の部542億9,000万円(+7億1,700万円) 教育研究費および管理経費は、建設事業における経費支出の増加により、総額では予算額を上回りました。施設や設備の処分や更新による未償却額2億7,000万円や、図書等除却による1億7,100万円を含む資産処分差額が予算を上回りましたが、人件費は予算内に収まりました。消費支出は予算に対して1.3%の増加となり、前年度に比べると18億9,600万円、3.6%増加となっています。(4)消費収支差額の部当年度消費収支差額△10億7,100万円 帰属収入の伸びが大きかったことから、消費収支差額は依然として支出超過ではあるものの、予算に対して34億9,100万円改善しました。翌年度繰越消費収支差額△271億7,000万円消費収支の推移 図3は消費収支の均衡状態の推移を示したものです。 帰属収入は堅調に増加し、支出では大規模な建設事業を行った年度で基本金組入額が増加しています。 図4、5は帰属収入と消費支出の主な科目の伸び率です。帰属収入では、学生生徒等納付金はなだらかな上昇カーブを描いています。手数料も、安定した入学志願者を確保し上昇しています。事業収入の大きな伸びは、受託研究事業など産官学連携の進展によります。 消費支出では、教育研究活動の活性化を反映して教育研究経費が伸び、学部・研究科の新設や計画的な教員増員により人件費が増加しています。 学校法人の資産は教育研究活動を安定的・継続的に支えるための大切な財産であり、資産の運用に際しては、安全性が強く求められます。そのため、学校法人同志社では、資産運用の対象や基準を定めると共に、資金運用委員会を設け、運用計画の立案、運用状況の管理、運用結果の点検などを行い、その内容を適宜理事会に報告しています。 特に2007年夏以降、米国のサブプライムローン問題を契機に始まった世界的な金融危機により、運用資産(債券)の時価が下落するなど運用リスクが高まったため、「有価証券の評価換え」ならびに「運用債券の損失時の対応」に関する取り扱いを定め、適切な運用管理に努めています。資産運用のリスクに対応するために消費支出の部消費収入の部科目予算決算差異科目予算決算差異人件費29,52529,50916学生生徒等納付金46,65046,811△ 161教育研究経費20,72821,352△ 624手数料2,0432,266△ 223 うち 減価償却額5,0115,015△ 4寄付金5421,411△ 869管理経費2,7292,797△ 68補助金6,0326,106△ 74 うち 減価償却額225226△ 1資産運用収入919993△ 74借入金等利息27270資産売却差額478491△ 13資産処分差額268443△ 175事業収入781945△ 164徴収不能引当金繰入額17615422雑収入1,1791,283△ 104徴収不能額08△ 8徴収不能引当金取崩額06△ 6予備費1200120帰属収入合計58,62460,312△ 1,688第1号基本金組入額△ 8,188△ 5,667△ 2,521第2号基本金組入額△ 1,325△ 1,3250第3号基本金組入額△ 50△ 511第4号基本金組入額△ 50△ 500基本金組入額合計△ 9,613△ 7,093△ 2,520消費支出の部合計53,57354,290△ 717消費収入の部合計49,01153,219△ 4,208当年度消費収支差額△ 4,562△ 1,071前年度繰越消費収支差額△ 26,099△ 26,099ファクトブックに、中科目かつ円単位で表示した消費収支計算書を掲載しています。基本金取崩額00翌年度繰越消費収支差額△ 30,661△ 27,170

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