学校法人 同志社 事業報告書 2012
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26Doshisha Kindergarten同志社幼稚園■創立1897年■所在地〒602-0836 京都市上京区今出川通寺町西入常盤井殿町543-1TEL:075-251-4391■URLhttp://kinder.doshisha.ac.jp/DATA同志社幼稚園堂どう腰ごしきみ子こ園長 幼児教育には協調性や自立心、共感と合わせて、友だちと共に行動する「共汗」が必要です。また自ら感じ、考え、それを発言できることも大切です。こうした力を養うには、「心情」「意欲」「態度」の3つのつながりが欠かせません。心が揺さぶられて「心情」が生まれ、“面白そう”“やってみたい”という思いが「意欲」となり、自らが良いと思える態度や行動がとれるように、教育内容を充実させました。良心教育を強化し、親子と幼稚園で社会貢献に取り組む道徳的な教育を実践 2012年度は「キリスト教主義」に基づき、全園児を対象にした合同礼拝の時間を増やしました。聖書の話やキリスト教精神に結びつく道徳的なたとえ話をして、それを聞いた園児たちは「どう思ったか」を出し合いました。さらに、その話を家の人に伝え、家の人がどう思ったかを聞いてきてもらい、三者一体となって取り組みました。家庭と幼稚園が連携して道徳的な教育を実践したことで、子どもたちは自ら感じ考えるようになりました。 また、電車の中で高齢者に自発的に席を譲る社会的マナーなど、社会生活の中でどのような態度や行動をとるべきかを覚えていきました。自分が聞いた話を他者にも伝えられるようになり、聞く力も身につけました。社会貢献を通して人間力を育む 建学の精神である「良心教育」を強化するため、保護者の協力を得ながら社会貢献に取り組みました。ペットボトルのキャップや古切手を集め、園児はキャップを数えたり、切手を仕分けたりしました。全園児でクッキー2,000個を焼いて保護者に買ってもらい、収益金を東日本大震災で被害に遭われた福島のキリスト教保育連盟に寄付しました。本園に届いた感謝のメッセージは、子供たちに読んで聞かせました。人のために尽くしたことで人が喜んでくれることを感じ、人間力を育むことができました。 社会貢献をバックボーンにした教育の一環として、年少・年中・年長組の縦割りで「掃除隊」「飾り隊」「ダンス班」「大工班」に分かれて活動するチャレンジ体験も実施。園児一人ひとりに合ったものにチャレンジしてもらいました。掃除隊はほうきを持って地域に出て掃除をし、飾り隊はいろいろな飾りを作って近隣の商店街や病院に届けました。ダンス班では自分を表現する力をつけ、発表の場で大きな拍手をもらいました。大工班では、机や花壇の柵などを完成させてみんなに使ってもらうことで、達成感を覚えました。 在園児を対象にした預かり保育の利用率は高く、特にお料理と体育の体験や製作などができる特別プログラムの日は、利用が多くなりました。引き続き絵本に親しめるように、新たなログハウスを設置して本棚を設け、図書の種類も増やしました。本を借りることを通じて園児は、自分で責任をもって返却することも学びました。入園定員、入園者数、収容定員、園児数(2012年5月1日現在)入園定員入園者数収容定員在籍者数幼稚園303010090教員数、職員数(2012年5月1日現在)教員数職員数教職員数専任教員嘱託講師教員合計専任職員有期職員職員合計総計3 5 8 0 00 8同志社幼稚園2012年度の事業実績区分事業内容補足教職員採用嘱託教諭 1名預かり保育等の充実に伴い増員教育・研究預かり保育の充実全園児を対象に、週2回から週3回に増加して実施未就園児教室の充実地域の未就園児を受け入れて教育指導を行う未就園児教室の開催に重点的に取り組み、在園児との交流等様々な体験を通して子供の成長を促すと共に、地域の子育てを支援(年間59回実施)縦割保育の充実全園児を縦割りにしたクラスを編成し、午後からそのクラスで保育を行うことにより、異なる年齢の交流及び互いに支えあいながらコミュニケーションを深める心情的な育ちを目的として実施指示行動の強化一人ひとりの行動や聞く力などを確立し、園児に意欲や関心を持たせる保育の充実財政第3号基本金組入教育基金1,000万円施設設備整備事業の内容事業内容補足事業期間事業費財源園舎耐震事業園舎の耐震診断を実施2013年1月80万円学生生徒等納付金園庭整備事業ログハウス設置2012年12月60万円学生生徒等納付金、補助金、寄付金折りたたみプール更新2012年8月20万円寄付金園舎改修事業玄関改修工事2012年10月80万円学生生徒等納付金、補助金

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