学校法人 同志社 事業報告書 2012
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14Doshisha University 2013年度に“教学新体制元年”を迎える同志社大学は、21世紀に飛躍する私立大学の「魁」になるため、教学や研究のより一層の充実を図る取り組みを行っています。グローバル化をさらに進展させるフレームワークが整う 教学面では、グローバル人材育成推進事業「良心と進取の気性に溢れる同志社グローバル人材育成のための実践的取組」が、12年度の文部科学省「グローバル人材育成推進事業(グローバル30 plus)タイプA(全学推進型)」に採択されました(詳細はp.10「ハイライト」参照)。文部科学省から「S評価」を受けている、いわゆる「グローバル30」(留学生の受け入れが中心)と、今回採択された「グローバル30 plus」によって、グローバル化推進事業のフレームワークが整いました。 12年7月には7番目の海外拠点となる「イスタンブール事務所」を、13年4月には「グローバル地域文化学部」を開設しました。教学理念の1つである「国際主義」を推進するこれらの取り組みによって、グローバル社会で活躍できる人材の育成に、より一層力を入れていきます。建学の精神を継承するグローバル・リーダーを育成 大学院教育の改革も進んでいます。その大きな柱が、博士課程教育リーディングプログラム「グローバル・リソース・マネジメント」(GRM)です。 文部科学省の補助事業である「博士課程教育リーディングプログラム」は、大学院教育の抜本的改革を支援するものです。優秀な学生を、俯瞰力と独創性を備え、産官学にわたってグローバルに活躍するリーダーへと導くため、専門分野の枠を超え、博士課程前期・後期一貫の世界に通用する質の保証された学位プログラムを構築・展開します。 12年度の同事業に採択された同志社大学のGRMプログラムでは、多文化共生社会の実現に挑むため、「グローバル・リソース・マネジメント」という学際領域を設定し、人間生存の基盤である「資源・エネルギー工学、インフラ科学」と、「地球規模課題群(グローバル・イシューズ)」に関わる人文・社会科学を融合した学位プログラムを構築しました。プログラムはグローバル・スタディーズ研究科と理工学研究科に加え、神学研究科、文学研究科、社会学研究科、法学研究科、経済学研究科、商学研究科、総合政策科学研究科から学生を募り、選抜した上で実施します。選抜された学生には、「グローバル・リソース・マネジメント履修生特別奨励金」を給付し、プログラムの活動に専念できる環境を提供します。 GRMプログラムがめざすグローバル・リーダーとは、「エリート型」のリーダーや過去の成功者をモデルにしたものではありません。強靭な精神と高度な倫理観を持って、困難な状況にある国や新興国を舞台に活躍できる真のグローバル・リーダーです。若年人口の層が厚い新興国で切磋琢磨することで、少子化が進み閉塞感が高まる日本の再生に貢献できる人材の育成をめざしています。同時に、最も困難な状況に直面する国や地域の人々と共に、その困難を打開できる人材を養成します。着実に進む産官学連携事業リエゾンオフィス開設10周年 研究面では、大学間の競争が激しさを増す状況の下で12年度も、産官学連携や国際共同研究、研究拠点形成など2012事業の概要同志社大学21世紀の私立大学の「魁」をめざして社会や時代の要請に応える改革を推進■創立1875年■所在地〒602-8580 京都市上京区今出川通烏丸東入玄武町601TEL:075-251-3110〒610-0394 京田辺市多々羅都谷1-3TEL:0774-65-7010■URLhttp://www.doshisha.ac.jp/DATA

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