学校法人 同志社 事業報告書 2012
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12ハイライト3在校生の保護者、受験生、卒業生への取り組み風間浦村との交流20周年、各地で交流会も開催 学校法人同志社は2012年度も、学園の今を知ってもらうため、全国規模の学校説明会を数多く行いました。例えば、学校法人同志社と同志社大学は12年10月13日、「学校法人同志社・風間浦村交流20周年式典/同志社フェアin風間浦」を、風間浦中学校(青森県下北郡)で開催しました。 風間浦村は、新島襄が脱国の地・函館に向かう途中に3日間寄港したゆかりの地です。92年に同志社との交流が始まり、12年に20周年を迎えたことから、第2回の同志社フェアと共同開催しました。当日は、風間浦村と学校法人同志社の連携協力に関する包括協定を締結したほか、同志社大学神学部の本井康博教授による「下北半島と同志社─新島襄・八重をめぐって」と題した講演、大河ドラマ「八重の桜」の紹介などが行われました。 また、同志社女子大学は岡山・熊本・金沢・東京・名古屋の5カ所で、在学生保護者と卒業生を対象に「同志社女子大学の集い」を開催しました。保護者向けの就職説明会では、昨年度の就職・進路状況とともに、キャリア支援の取り組みについて説明を行いました。新島八重研究会の教員による講演会は参加者の関心も高く、いずれの会場も盛会となりました。ハイライト4地域社会への取り組み精華町と包括連携協定を締結、地域との連携を強化 学校法人同志社、同志社大学、同志社女子大学は地域社会の発展に寄与することを目的に、自治体や大学・高校などと積極的に連携を図っています。例えば2013年1月30日に学校法人同志社は、学研都市建設の中核を担う京都府精華町と包括連携協定を締結しました。同志社大学京田辺校地のラーネッド記念図書館を、精華町の皆さんに利用していただくほか、精華町の各種委員会などへの大学教員の参加、精華町による学生インターンシップの場の提供など、知的・人的・物的資源を活用して相互交流を進めます。 また、同志社女子大学では12年11月3日に新島記念講堂において、京田辺市民文化祭の特別企画として、京田辺「第九」コンサートが行われました。京田辺市文化協会・京田辺音楽連盟による演奏会に、同志社女子大学学芸学部音楽学科の教員と学生が協力。音楽学科管弦楽団がオーケストラとして参加し、京田辺「第九」市民合唱団160名の皆さんとともに演奏を披露しました。地域と大学が一体となって実現した温かい演奏に、会場は大きな拍手で包まれました。ハイライト5国際連携への取り組みアフガニスタン和解の打開策を国際会議で提示 同志社大学のグローバル・スタディーズ研究科と一神教学際研究センター、アフガニスタン平和・開発研究センターは共同で2012年6月27日に、「アフガニスタンの和解と平和構築」と題した国際会議を今出川キャンパスで開催しました。会議では八田英二学長(当時)の開会のあいさつに続き、基調講演と参加者による討論が行われ、アフガニスタンの和解と平和構築に向けた具体策を提示しました。 国際会議には、タリバン側からイアデナ・ムハマンド師(アフガニスタン・イスラーム首長国)とアブドゥッサラーム・ザイーフ師(元タリバンの駐パキスタン大使)、ガイラト・バヒール氏(イスラーム党政治局長)が、カルザイ政権側からマンスーム・スタネクザイ大統領顧問が参加しました。さらに、アフガニスタンで学校の建設・運営を手がけるトルコ系NGO(非政府組織)のヌマン・エルドアン氏も加わりました。 タリバンが公式の代表を国際会議に送ったのも、政府側の代表と同席したのも、今回が初めてです。こうした歴史的な会議を実現したことに加え、今後の和平交渉の第1歩が同志社から踏み出されたことの意義は、極めて大きいと考えています。海外の主要メディアも大きく報道しました。国際会議「アフガニスタンの和解と平和構築」参加者による討論のようす交流20周年記念式典

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