学校法人 同志社　事業報告書　2012

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10 「国際主義」に基づいたグローバル化を推進する同志社大学は、14番目の学部となる「グローバル地域文化学部」を2013年4月、今出川校地(烏丸キャンパス)に開設しました。世界で活躍できる人材を育成 グローバル地域文化学とは、地域の文化・歴史・社会に関する学際的な知識をベースにして、グローバルな視点から現代の世界が抱える様々な問題を研究する学問です。13年1月に発生した「アルジェリア人質拘束事件」など、現代世界の紛争や問題の多くは、文化や人種、経済環境が異なることなどによる地域間の摩擦が原因になっています。地域の文化や課題に対する深い理解がないと、こうした紛争や問題は解決できません。 そこで、グローバル地域文化学部では、ヨーロッパとアジア・太平洋、アメリカという3コースのいずれかに学生が所属し、各地域の言語を学びながら、自ら見定めた問題を解決する方法を考えます。こうした4年間の学びや研究を通じて、グローバルな視点から国際社会で活躍する人材を育てます。グローバル30 plusに採択 グローバル地域文化学部の開設に先立ち、同志社大学のグローバル人材育成事業「良心と進取の気性に溢れる同志社グローバル人材育成のための実践的取組」が、12年度の文部科学省「グローバル人材育成推進事業(グローバル30 plus)」のタイプA(全学推進型)に採択されました。 グローバル30 plusに採択された今回の事業の大きな特長は、人材育成のスキームを「留学型」と「国内型」という2つの教育プログラムで構成したことです。このうち留学型は学生を海外に派遣するプログラムで、学術交流指定校への交換留学や夏休み中の外国語研修などを行います。国内型は、海外留学をせずに、実践的な外国語運用能力を学生に身につけさせるプログラムになります。グローバル人材として求められる能力としては、「TOEFL®-iBTで79点以上」という数値目標を設定しました。これはTOEFL®-PBTで550点、TOEIC®で730点に相当します。 事業の最終年度である16年度末までに、この基準を満たす国内型の学生を年間1,200名(全卒業者の約20%)、留学型の学生を年間1,800名(同約30%)にする目標を掲げています。国内型と留学型の合計(重複を除く)では、年間2,400名(同約40%)をめざしています。 こうした高い目標を達成するために留学型では、外国語研修プログラムや交換留学の充実に加え、各学部の専門分野に関する留学プログラムを構築するなど、留学目的や期間、時期を多様化させます。国内型では、学生に対して英語のみで授業が行われる国際教育インスティテュートや、アメリカの大学が本学で実施する授業の履修を促し、海外留学と遜色ないプログラムを提供していきます。「DWCLA 10」が始動 同志社女子大学は「リベラル・アーツ教育」の理念の下、キャリア教育を推進するため、「DWCLA (Doshisha Womenʼs College of Liberal Arts)10」に基づく教育プログラムを始動させました。学生がどの分野の学問を専攻する場合でも、また、卒業後にどの分野に進む場合でも、同志社女子大学の学生として卒業までに身につけてもらいたい10の基礎的・汎用的能力がDWCLA10です。 12年度からすべての授業科目のシラバスに、その科目の履修を通じて結果として身につけることが期待されるDWCLA10の能力を記載しています。教える側には授業方法の工夫を促し、学ぶ側には知識や技術の習得だけではなく、DWCLA10の大切さを理解してもらい、自らの将来を切り開く力を身につけてもらうことがねらいです。 また、全学共通科目に「キャリアのための自己表現演習」が設置されたほか、学科独自のカリキュラムにもキャリア科目が設置され、「リベラル・アーツ教育」に基づく同志社女子大学ならではのキャリア教育が大きく前進しました。2012ハイライト社会の要請に応える取り組み教育・研究、保護者・地域社会・国際連携・環境への取り組み、寄付事業ハイライト1教育新学部開設や人材育成などで「国際主義」を実質化リベラル・アーツ教育に基づいたキャリア教育を推進2,400名1,200名良心を手腕に運用する「考動」するグローバル人材法人内諸学校との連携・入学前からの対応外国語による科目履修外国語能力向上グローバル人材関連科目ラーニングコモンズ動機付け“Go Global”ポートフォリオによる初期目標の設定、関係科目履修、外国語能力の伸張等確認・管理〈国内型〉(TOEFL®-iBT79以上)“Go Global”Passport“Go Global”Passport1,800名〈留学型〉グローバル人材育成推進事業の概要

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