学校法人 同志社 事業報告書 2011
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14Doshisha University 私立大学を取り巻く環境が激しさを増す中、同志社大学は特色ある私立大学であり続けるために2011年度も、総合学園としての特長を生かした教学や研究などの充実を図り、社会の期待に応える様々な取り組みを行いました。国際主義の推進をめざして新たな教育組織を相次ぎ新設 教学面では、「国際主義」をさらに推進し、グローバル社会で活躍できる人材を育てるため2011年4月に、「グローバル・コミュニケーション学部」(GC)を京田辺校地に、「国際教育インスティテュート」(ILA)を今出川校地に、それぞれ開設しました。このうちILAは、文系6学部を横断するこれまでにない教育組織です。 また、新しい学部「グローバル地域文化学部」(届出手続中・収容定員増加の認可申請中)を、今出川校地に開設することを学内決定しました。2013年4月の開設を予定しています。現在のグローバルな問題の多くは、地域間の問題が原因になっています。そこでグローバル地域文化学部ではヨーロッパ、アジア・太平洋、アメリカの3コースにおいて地域の文化・歴史・社会を学び、地域を横断して起こる現象や各地域内で現れるグローバルな現象について学びます。グローバルな観点から地域を学ぶことで、現代社会が直面する問題を見定め、その解決法を考えます。着実に進む国際化の取り組み留学生対象の新奨学金制度を導入 文部科学省の採択事業「国際化拠点整備事業」(グローバル30)に関連する取り組みも、着実に進んでいます。同事業は2011年度に、「大学の国際化のためのネットワーク形成推進事業」として組み直されました。 国際的な教育研究拠点としてのハード面・ソフト面のより一層の充実を図るため2011年度は、留学生・客員教員宿舎の確保や、外国人留学生を対象とした新たな奨学金制度の導入を行いました。新たな奨学金制度の「渡日前奨学金制度」は、従来の「特別奨学金制度」と「授業料減免制度」、「学習奨励金制度」を一本化したものです。この新制度によって、すべての外国人留学生の授業料負担が、20~100%軽減されることになりました。 こうしたグローバル30に関する同志社大学の取り組みは2012年3月9日に文部科学省から、「Sランク」(優れた取り組み状況で、事業目的の達成が見込まれる)の評価を受けました。研究体制を見直して研究力をより一層強化 研究面では、国公私立大学を通じた競争的環境のもと、研究拠点形成、国際共同研究、産学連携事業などに意欲的に取り組んでいます。2011年度に採択された大型のプロジェクトは日本学術振興会の「研究拠点形成事業」、「頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外派遣プログラム」、文部科学省の「脳科学研究戦略推進プログラム」です。 「研究拠点形成事業」は先端的・国際的に重要な研究課題について、世界的水準の研究交流拠点を構築し、次世代を担う若手研究者の育成をめざすものです。本学では脳科学研究科を中心とする「神経シナプスナノ生理学拠点の構築」が採択され、日本・ドイツ・フランス・イギリスの研究者間で共同研究やセミナーなどを行います。「頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外派遣プログラム」では、一神教学際研究センターの「多文化共生時代における一神教コミュニティ間の相互作用と2011事業の概要同志社大学「建学の精神」に立脚した改革に邁進社会の期待に応える取り組みを加速■創立1875年■所在地〒602-8580 京都市上京区今出川通烏丸東入玄武町601TEL:075-251-3110〒610-0394 京田辺市多々羅都谷1-3TEL:0774-65-7010■URLhttp://www.doshisha.ac.jp/DATA

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