学校法人 同志社　事業報告書　2010

9/40

学校法人 同志社 事業報告書20109 2011年4月、京都府木津川市に同志社国際学院(Doshisha International Academy - DIA)が開校しました。日英バイリンガル教育を行う初等部(6学年、11年4月開校)とインターナショナルスクールの国際部(12学年、同年9月開校)を併せ持ち、インターナショナルな学校文化を創造します。初等部と国際部エレメンタリースクール課程が同一校地内で教育交流するのは、わが国の初等教育段階における初めての試みとなります。 初等部は、学校教育法第1条に規定される小学校として、学習指導要領に基づく学習内容を、世界的に高く評価されている国際的な教育プログラムのフレームを使いながら学び、教科を結ぶテーマ学習が中心の探究型学習を実施します。授業言語は、文部科学省の認可を受けた教育課程特例校として、1年生から6年生まで総授業時間数の約55%を英語で、約45%を日本語で行うことになります。日本語をしっかり勉強したうえで、英語の力を身に付ける「日本語基盤型の日英バイリンガルスクール」です。 初等部の英語教育は「TIE」(Time in English)と名づけられ、TIEを展開するためにDIAでは「TIE棟」という専用の建物を建設しました。TIEは全授業を英語ネイティブの教師が担当し、日本人バイリンガル教師が補助に入ることを基本にしています。英語はもちろん、算数・理科・探究の単元なども一部を英語で学びます。またTIEのほかに、音楽・図工・体育といった実技系の教科も100%英語で学びます。TIE は日本語で「絆」の意味があり、教室棟にある大ホールを「絆ホール」と命名するなど、キャンパス全体で「絆」をキーワードにした教育を推し進めていきます。 国内の小学校では、11年4月に学習指導要領が変わり、5年生、6年生の英語が必修科目となりました。日本における児童英語教育元年とも言うべき年に開校したDIA初等部は、日本の児童英語教育のモデルになることを目指しています。 一方、国際部(Doshisha International School, Kyoto - DISK)は、1年生から12年生まで、全12学年の児童・生徒が、国際標準化された一貫したカリキュラムで学ぶインターナショナルスクールです。日本語を必修科目としてすべての子どもたちが学び、日本語や日本文化への理解を深めていきます。これにより、日本にあるインターナショナルスクールで学んだことを生涯にわたって大切にできる児童・生徒を育成します。 DISKでは、世界各国からの児童・生徒が学び、また世界各国から先生方が集まります。インターナショナルスクールとして国際標準のカリキュラムを採用し、バランスのとれた教育を提供します。卒業後は多くの者が海外の大学へ進学することになります。常に国際的な視点を持って教育を展開しますが、同時に、地域や日本とのつながりを深く意識した21世紀型の新しいインターナショナルスクールづくりを目指します。文学、論文、スピー同志社国際学院開校同志社の国際教育を推進する理想の学びチ、演劇などの発表活動を世界レベルで積極的に行う一方、国内の様々な学校との恒常的なスポーツ交流、文化芸術交流を展開します。なおDISKエレメンタリースクールの児童は初等部の児童と日常的にともに学び合い、様々な教育機会を通して初等教育の段階で求められる人間形成を図っていきます。 DIA は、関西学術研究都市および木津川市発展の起爆剤になるよう、木津川市からおよそ3万3,000m2におよぶ広大な土地の無償譲渡を受けて開校しました。言い換えれば、産官学の連携により、地域全体を発展させていくという社会的使命を持っています。同志社の教育理念である「キリスト教主義」「国際主義」「自由主義」のうち、特に初等・中等教育の部分での国際主義をより強化させ、DIAから良心を手腕に運用し、国際社会で活躍できる人間を輩出することが大いに期待されています。同志社国際学院大おお迫さこ 弘ひろ和かず校長 DIA のモットーは「Learning for Life, Learning for the World, Learning for Love」で、これは同志社の教育理念に基づいて考案されました。 同志社国際学院では、探究型の授業を展開するため、日本語と英語の蔵書3万冊が収容可能な「知の空間」としてのライブラリーを建物の中心に置きました。「TIE(絆)」をキーワードに、初等部とDISK あるいは他校との交流拠点として「絆ホール」を設置し、ライブラリーの前のテラスを「絆テラス」と名づけています。 そのほか、シアター機能も有する礼拝堂、子どもたちの心と体のケアを行う「スチューデントケアセンター」、冷暖房完備の体育館など、インターナショナルな学舎にふさわしい設備を完備しています。教育現場の安全を確保し、安心して学ぶ環境を確立していることは言うまでもありません。3万冊を収容できるライブラリーDIA校舎外観■創立2011年■所在地〒619-0225 京都府木津川市木津川台7-31-1TEL:0774-71-0810■URLhttp://www.dia.doshisha.ac.jp/DATA同志社国際学院Doshisha International Academy - DIA

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です