学校法人 同志社 事業報告書 2010
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18教学面教育理念に立脚した改革 同志社女子大学では、「キリスト教主義」「国際主義」「リベラル・アーツ」の3つの教育理念の下、様々な教育・研究改革を推進しています。 2010年6月には、現代社会学部現代システム学科の取り組みである、「フィジー諸島共和国における自然・文化環境保全のためのESDカリキュラム・教材の開発」が、文部科学省の「国際協力イニシアティブ」教育拠点形成事業に採択されました。同プログラムでは、グローバリゼーションの進展に伴う開発・近代化により、社会、自然環境、ライフスタイルの変化が著しいフィジー諸島共和国を対象に、現地住民を主体者とする環境保全に向けたESDモデルの構築と、それを実施するためのESDカリキュラム・教材の作成を目指します。自然科学や国際世論などが提起する「近代的、普遍的」視点・価値観をアプリオリに受入れるのではなく、現地住民が社会や文化に基づくローカルな視点・価値観から「守るべき自然・文化環境」を自ら選択し、そうした自己決定によって「持続的な環境保護」の実現を射程に入れたESDカリキュラム・教材の構築を目指す点が特徴です。 学芸学部国際教養学科の2期生(08年度生)全員が、1年間の留学を終え無事帰国しました。帰国後に受験したTOEICの平均点は752.85点で、800点以上を取得した学生は29名おり、うち5名は900点以上を獲得と、高い水準の英語力を実証しています。アンケートでも「留学の意義」について71.3%の学生が「大変有意義だった」と回答しており、今後、さらなる語学力の向上が期待されます。 06年の改正学校教育法および改正薬剤師法により6年制課程に移行した薬学部では、10年4月、カリキュラムの改正を実施しました。その主たる目的は薬剤師国家試験対策の強化にあります。薬学部ではこれまで、同国家試験で全国平均を大きく上回る高い合格率を残してきました。12年に実施される第97回薬剤師国家試験は、6年制移行後初の試験になります。同学部では、選択科目の必修化を行うなどし、今後も高い合格率の維持を図ります。 国家試験に関しては、管理栄養士国家試験でも高い合格率を残しています。第24回の試験では、全受験生の合格率が32.2%と低迷するなか、生活科学部食物栄養科学科管理栄養士専攻の学生84名が受験し、82名が合格しました(合格率97.6%)。また、現代社会学部現代こども学科の4期生59名が公立小学校教員(常勤専任)採用試験を受験し、40名が二次試験に合格しました(合格率67.8%)。 さらに、本学では多彩な免許・資格課程を提供して、学生の多様なニーズに応えています。10年度は新たに音楽療法士資格課程を設置しました。学芸学部音楽学科音楽文化専攻(音楽療法コース)で、音楽療法士(補)試験受験資格および音楽療法士(1種)資格の同志社女子大学Doshisha Women's College of Liberal Artsハード・ソフト面での改革が進行明日の社会を築く女性を育成■創立1876年■所在地〒610-0395 京都府京田辺市興戸南鉾立97-1TEL:0774-65-8411〒602-0893 京都市上京区今出川通寺町西入玄武町602-1TEL:075-251-4111■URLhttp://www.dwc.doshisha.ac.jp/DATA入学定員、入学者数、収容定員、在学生数(2010年5月1日現在)学部・研究科名入学定員入学者数収容定員在学生数学部学芸学部315361 1,8602,167現代社会学部400456 1,6201,910薬学部120149 600675表象文化学部290314 600620生活科学部215269 8601,014合計1,3401,549 5,5406,386研究科文学研究科31117032国際社会システム研究科103205生活科学研究科1392616合計542311653総計1,3941,5725,6566,439教員数、職員数(2010年5月1日現在)教員数職員数教職員数専任教員嘱託講師教員合計専任職員有期職員職員合計総計1794906697358131800

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