学校法人 同志社 事業報告書 2010
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14教学組織改革学部・研究科の新設が相次ぐ 2010年度、創立135周年を迎えた同志社大学では、「キリスト教主義」「自由主義」「国際主義」の教育理念の下、時代のニーズに応じた人物を育成すべく、ハード・ソフト両面で様々な改革を推し進めています。 教学組織に関する改革では、10年4月にグローバル・スタディーズ研究科を開設しました。これまでアメリカ研究科が蓄積してきた教育・研究を継承発展させた研究科で、アメリカ研究、現代アジア研究、グローバル社会研究の3つのクラスターで編成されています。高度な言語運用能力およびコミュニケーション能力を陶冶するとともに、確固たる知識に基づいた問題発見・解決能力を駆使して国際社会で活躍する人物を育成します。 また、08年4月に開設したスポーツ健康科学部の大学院として、スポーツ健康科学研究科を設置しました。健康とスポーツが有機的に融合したスポーツ健康科学を体系的に修得し、その成果を大学・研究所、医療・健康関連産業、民間企業などで、的確かつ柔軟に、実社会に対応できる能力を有する高度専門職業人の育成を目指します。それとともに同研究科では、広範囲な研究能力の涵養と新たな学問領域の開拓が期待できる、卓越した研究者の養成を目指します。 新たな研究科が設置される一方で、学部の充実も進行しています。11年4月には、グローバル・コミュニケーション学部を京田辺キャンパスに開設しました。同志社大学の国際主義を推進する学部で、多文化社会のなかで起こり得る諸問題を解決し、変容し続ける国際社会のビジネス、文化交流や教育などの場で活躍できる人物を育成します。 同年4月には、国際教育インスティテュートも開設しています。留学生を対象とする「国際教養コース」と、日本人学生を対象とする「国際専修コース」で構成されており、本学の誇る文系学部を横断するカリキュラムが特徴です。開設に伴い、10年10月、韓国で初めての海外入試を実施しました。 国際化拠点整備事業(グローバル30)に関する事業も着実に進んでいます。10年度は、5カ国から研究者を招へいし、国際高等教育シンポジウムを開催したほか、上海およびソウルに新たな海外拠点を設置しました。加えて、海外からの留学生の増加を見越し、今出川・京田辺の両キャンパスで、留学生用宿舎の整備も進めています。各種プログラムに採択高く評価される研究体制 本学の改革は、様々な事業に採択され、高い評価を得てきました。10年度には、日本学術振興会実施の「頭脳循環を活性化する若手研究者海外派遣プログラム」に、「歴史資産と近代国民的歴史意識の形成」「グローバルイノベーション研究・教育ネットワークによる若手研究者の頭脳循環力の涵養」が採択されました。同プログラムは、若手研究者が世界水準の研究に触れ、世界の多様な課題に挑戦する機会を拡大するとともに、海外の大学・研究機関との研究ネットワークを強化するものです。 また、文部科学省の私立大学戦略的研究基盤形成支援事業に「統合的電力・通信社会環境の形成プロジェクト」が採択されました。同じく文部科学省の大学等産学官連携自立化促進プログラムに「知的財産活動基盤の強化」が採択されています。 本学ではこれまで、幅広い領域で研2010事業の概要同志社大学Doshisha University創立135周年を経て、200年の大計へ新島の「志」を推進する各種改革が進行中■創立1875年■所在地〒602-8580 京都市上京区今出川通烏丸東入玄武町601TEL:075-251-3110〒610-0394 京田辺市多々羅都谷1-3TEL:0774-65-7010■URLhttp://www.doshisha.ac.jp/DATA

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