学校法人 同志社 事業報告書 2009
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34 2009年度法人総合貸借対照表は表4のとおりです。図7は過去10年間の貸借対照表推移をグラフ化したものです。消費収支差額は支出超過であるため、棒グラフの基本金の先端部分に網掛けで表現しており、この部分が資金不足額となります。(1) 資産の部 固定資産のうち有形固定資産は、教育研究活動の拠点となる土地、建物、構築物や機器備品の整備充実により増加してきました。 03年度は大学寒梅館、04年度は女子大学憩水館、05年度は大学臨光館、小学校明心館、07年度は大学医心館、磐上館の建設、08年度は大学継志館の取得、女子大学純正館、高等学校桑志館、恵潤館の建設などによります。また、09年度の増加は、大学多々羅キャンパスの取得、中学校教室棟(立志館)建設などによるものです。建設仮勘定は設計監理費支払額等で、翌年度以降に建物等になります。 その他の固定資産は、減価償却引当資産を減額、第2号基本金、退職給与の引当資産を増額しました。この結果、09年度末の固定資産総額は前年度比5.2%増の1,937億8,800万円となりました。 流動資産は、現金預金、未収入金などで、本年度末は前年度比3.4%減の219億8,900万円です。(2)負債・基本金・消費収支差額の部 固定負債のうち長期借入金は、計画的な返済により着実に減少を続け、残高は10年前の1/6程度となりました。退職給与引当金は、期末要支給額の90%を引き当てています。 流動負債は新入生学費の前受金が大部分を占めています。 基本金は、第1号基本金が自己資金による固定資産の取得と借入金の返済などで前年度比3.7%増の1,789億6,100万円、第2号基本金は計画に基づく組入と建設事業への充当により前年度比92.0%増の95億8,000万円、第3号基本金は前年度比0.3%増の188億4,300万円、第4号基本金は前年度比2.7%増の33億9,100万円となっています。 消費収支差額は、帰属収入が堅調に推移している一方で、大規模な建設事業を自己資金で賄っているため消費支出超過となり、この結果、翌年度に繰り越す消費支出超過額は245億6,400万円となりました。 また、減価償却額累計額は626億4,600万円となっています。貸借対照表図6 学生・生徒・児童・園児1人当りの収入・支出大学・女子大学1人当り1,643千円収入支出7281,155145160256403988385収入支出その他の支出建設事業費維持運営費施設設備整備充実費学生生徒経費教育研究費人件費その他の収入消費支出超過額補助金寄付金手数料学生生徒等納付金1人当り 1,249千円高中小幼 (単位:千円)843963563322410276872122793538645231107事業費には次の経費を含んでいます。教育研究費……消費収支計算書の教育研究経費。ただし、下記で計上する事業費および減価償却費を除く学生生徒経費……奨学費、課外活動支援費、学寮にかかわる経費など施設設備整備充実費……修繕料、整備費など維持運営費……通信費、光熱水費、保守料、清掃委託費、警備委託費用など一般管理費……消費収支計算書の管理経費。ただし、上記で計上する事業費、減価償却費を除く基本金……消費収支計算書の第2〜4号基本金組入額財務費……借入金利息、資産処分差額、徴収不能引当金繰入額、現物寄付金、当期除却高、第2号基本金取崩額など表3 2009(平成21)年度事業別決算書(単位:百万円)事業費項目合計内訳構成比消費支出に かかる金額基本金組入にかかる金額人件費29,26629,26647.4%事業費 教育研究費8,9156,9281,98714.4% 学生生徒経費1,4051,376292.3% 施設設備整備充実費1,5111,2083032.4% 維持運営費3,2563,244125.3% 一般管理費2,0651,966993.3% 建設事業費(建設勘定)6,8431,1115,73211.1% 法人経費29028550.5%基本金5,0965,0968.3%財務費△1,876340△2,216-3.0%減価償却費4,9474,9478.0%合計61,71850,67111,047100.0%学校別明細はファクトブックに掲載しています。事業別決算

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