学校法人 同志社 事業報告書 2009
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24様々な分野で大きな成果 発展学習として学校が用意する様々な取り組みに、生徒たちがお互いに励まし合ってチャレンジし、それぞれの能力を一層伸ばしています。1987年に始まった理科のサイエンス賞は第23回を迎え、2009年度は「小さな地球を創る〜機械を使わずに完全に閉鎖された空間で、世代交代を繰り返す生態系をつくる〜」を研究した生徒に、最も優れた作品に授与する『サイエンス賞最優秀賞』を贈り、江崎玲於奈氏(本校卒業生のノーベル物理学賞受賞者)の色紙を贈呈しました。 第119回を数える「英語暗唱弁論大会」では、10名もの生徒が優れた成績を収め、表彰されました。また、実用英語技能検定の合格率は2級の生徒も含めて84%という高率でした。 読書力を育むことを大切にしている同志社中学校では、「朝の読書の時間」と「長期休暇中における読書」の機会を設けています。全校生の中から選ばれた読書感想文では、3名の生徒が京都府私立学校図書館協議会会長賞を受賞しました。 また、同志社主催の「新島懸賞論文」では、最優秀賞を含めて3名の生徒が入賞し、同じく「全同志社エッセイコンテスト」でも最優秀賞を受賞しました。学校全体が一人ひとりの思考力を伸ばすとともに、「書く」「読む」「話す」ことの基本能力の育成を重視している成果といえます。注目を浴びる「教科センター方式」 国立京都国際会館に隣接する岩倉校地に新校舎が完成し、10年3月3日に竣工式を行いました。 新校舎の外壁は、伝統的な同志社の赤レンガを継承し、教室は教育の新しい可能性を追求する最先端の「教科センター方式」を導入しました。これは、オープンスクールが進化したスタイルで、大規模校としては初の試みであり、全国的にも注目されています。すべての授業を教科教室で行うとともに、教科のメディアセンターや教師ステーション、HR活動としてのホームベースをそろえ、豊かな教育環境が新たなる次元を迎えます。入試実績は、同志社小学校からの内部進学者を迎えるため、外部募集を約240名としました。志願者数が429名、受験者数は399名で、合格者数は271名でした(欠席者数は過去最低を更新し、30名でした)。同志社中学校Doshisha Junior High School■創立1875年■所在地〒602-8580 京都市上京区烏丸通今出川上ル東入岡松町294TEL:075-251-4353■URLhttp://www.js.doshisha.ac.jp/DATA同志社中学校川かわ瀬せ勝かつ也や校長 本校は4つの柱によって豊かな教育環境を整えています。1つは緑あふれるキャンパスにあるレンガ建築の校舎で学ぶ、施設の環境、2つ目は一人ひとりに配備された豊富な教材教具、3つ目は生徒の学力を支えるレベルの高い教育課程(カリキュラム)、4つ目が、最も重視している人的環境です。高い目標を持った生徒たち、そして個々の夢や希望を共に語り合い、指針を提示する教師との出会いが将来を切り開きます。高い「志」を持った向上心あふれる仲間と切磋琢磨する学校生活入学定員、入学者数、収容定員、生徒数(2009年5月1日現在)入学定員入学者数収容定員在籍者数中学校288293864877教員数、職員数(2009年5月1日現在)教員数職員数教職員数専任教員嘱託講師教員合計専任職員有期職員職員合計総計393372591486同志社中学校2009年度の事業実績区分事業内容補足教育・研究研究誌発行彰栄33号および別冊国際交流プログラムヌエーバ・スクール受け入れ(7名)、派遣(7名)入試制度同志社小学校からの推薦入試実施53名2010年度一般入試 科目選択制導入4教科型に加え3教科型入試を実施学生生徒支援奨学事業の実施新島奨学金(給付9名)、司鐘奨学金(給付1名)、校友会奨学金(給付4名)、桑の実奨学金(貸与8名)財政中高統合事業会計へ繰入1億円を中高統合事業会計へ繰り入れ中高統合事業募金の実施募金目標10億円、募金期間2006年4月~2011年3月その他岩倉校地移転・中高統合事業計画第Ⅱ期工事完成。2010年3月3日竣工式施設設備整備事業の内容事業内容補足事業期間事業費財源中高統合事業第Ⅱ期工事中学校教室棟、北体育館、創作芸術棟、チャペル・音楽・カフェテリア棟などを建設2006年度~2010年度総事業費70億円のうち本年度事業費30億8,154万円寄付金、法人内資金生徒用机・椅子更新全学年HR教室用机・椅子の更新2009年8月1,863万円学生生徒等納付金教室空調整備整備改修夏期休暇中ほか169万円学生生徒等納付金

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