学校法人 同志社 事業報告書 2009
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18教学面多彩な改革が高い教育効果を創出 国際化や高度情報化、ボーダレス化が進展し、価値観の多様化する21世紀の知識基盤社会で、最も重要な能力の1つとされているのが、豊かな教養と高度な専門能力をベースにした問題発見・解決能力です。 同志社女子大学では2007年4月、学芸学部に国際教養学科を開設するなど、多様な教育改革を進めています。09年4月には、学芸学部英語英文学科と日本語日本文学科を京田辺キャンパスから今出川キャンパスに移転し、表象文化学部を開設しました。表象とは、人が自己、他者、世界を、様々なメディアを活用してイメージする行為、または、その行為を通じて生み出されたもののことです。同学部では言語による表象に加え、絵画や映画、演劇なども対象に、その作品が生まれた時代の「こころのかたち」を読み取ることを重視した教育・研究を推進していきます。 学芸学部国際教養学科の取り組み、「一年間の留学を基軸にした高度総合英語教育」は、08年度の文部科学省「質の高い大学教育推進プログラム(教育GP)」に採択されています。09年度は同学科の第1期生が、一年間の留学を終え無事帰国しました。帰国後のアンケートでは、「留学の意義」について73%の学生が「大いに有意義だった」と回答しています。また、帰国後の09年10月に実施したTOEICの平均点は743.65点。800点以上を取得した学生が29名、うち7名は900点以上を取得と、留学による高い教育効果が実証されました。 免許・資格課程としては、09年度の表象文化学部開設に伴い、表象文化学部英語英文学科に英語科教諭中一種・高一種免許課程、日本語日本文学科に国語科教諭中一種・高一種免許課程を設置しました。また、学芸学部音楽学科音楽文化専攻音楽文化学コースでは、09年度以降入学生から、小学校教諭一種免許課程科目の履修が可能となっています。 10年3月に実施された第95回薬剤師国家試験では、合格率が82.76%と全国平均56.35%を大きく上回り、新卒・既卒者を含めた総合順位で全国1位でした。 一方、第23回管理栄養士国家試験では、生活科学部食物栄養科学科管理栄養士専攻の学生71名が受験し、70名が合格しています(合格率98.6%、全国平均29.0%)。また、現代社会学部現代こども学科の第3期生63名が小学校教員採用試験を受験し、うち39名が二次試験に合格しました。 「職業意識の育みと就職活動困難学生に対する支援システムの強化」が、09年度の文部科学省「大学教育・学生支援推進事業(学生支援推進プログラム)」に選定されました。今後は、就職支援システムの強化を図るとともに、同志社女子大学Doshisha Women's College of Liberal Arts表象文化学部新設など様々な改革が進行世界で活躍する女性を育む■創立1876年■所在地〒610-0395 京都府京田辺市興戸南鉾立97-1TEL:0774-65-8411〒602-0893 京都市上京区今出川通寺町西入玄武町602-1TEL:075-251-4111■URLhttp://www.dwc.doshisha.ac.jp/DATA入学定員、入学者数、収容定員、在学生数(2009年5月1日現在)学部・研究科名入学定員入学者数収容定員在学生数学部学芸学部3153922,1202,499現代社会学部4004291,6201,909薬学部120113480554表象文化学部290294300301生活科学部2152418601,021合計1,3401,4695,3806,284研究科文学研究科31117041国際社会システム研究科102203生活科学研究科1362613合計541911657総計1,3941,4885,4966,341教員数、職員数(2009年5月1日現在)教員数職員数教職員数専任教員嘱託講師教員合計専任職員有期職員職員合計総計1754906657256128793

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