学校法人 同志社 事業報告書 2009
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14多様性に応じ質を保証各ポリシーを明文化 少子化に伴う全入時代を背景に、大学は多様な学生を迎える半面、グローバル化が進む産業界や社会からは、教育の質保証、学位の国際通用性が求められています。これらの要請に応じるためには、厳格なアドミッション・ポリシー(受験生に求める能力・意欲・適性・経験に関する方針)、カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・運営の方針)、ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)の設定が必要となります。 2007年度以降、各ポリシーの策定に関する協議を積極的に進めてきましたが、10年4月からは各学部がそれぞれのポリシーを、ホームページや履修要項などに記載し、明示していく体制が整いました。新学部設置加速する学部改革 同志社大学では、創立者新島襄の志に立脚した教育・研究を多面的に展開しており、各方面から高い評価を得ています。09年度は、文部科学省の大学教育改革支援事業に、「プロジェクト・リテラシーと新しい教養教育」「個性を活かした障がい学生のキャリア支援と既卒者の再就職支援」など、5件が採択されました(詳細はp10を参照)。 これらに加えて近年、学部学科の新設・再編および改革を積極的に進めています。 09年4月、80年以上の歴史を有する文学部心理学科を心理学部とし、京田辺キャンパスに開設しました。同学部のミッション(使命)は、こころの視点から現代社会を読み解き、社会で活躍する人物を育てることです。学部への昇格に伴い、「神経・行動心理学コース」「臨床・社会心理学コース」「発達・教育心理学コース」の3コースを設置しました。併せて、より高度な教育・研究を推進するため、心理学研究科を開設しています。 11年4月には、京田辺キャンパスにグローバル・コミュニケーション学部を設置する予定です。同学部では、英語、中国語、さらに留学生を対象にした日本語の3コースを備え、国際人に求められる幅広い教養を身に付けるとともに、多文化状況のなかで起こり得る問題を解決し、変化し続ける国際社会の場で、facilitator、negotiator、administratorとして活躍できる人物を育てます。さらに13年4月には、今出川キャンパスに国際地域学部(仮称)を開設する予定です。 09年7月、「国際化拠点整備事業(グローバル30)」に採択されました。教育理念の1つである「国際主義」教育を深化するため、様々な改革を進めています(詳細はp27を参照)。柔軟かつ有機的な教育改革を図るため、09年度には国際化推進室を設置しました。同組織の下、国際科学技術コース(10年9月開設予定)や国際教育インスティテュート(11年4月開設予定)の準備も進めています。高度な教育・研究を推進多面的な大学院改革 学部の新設と併せて、大学院改革も進行しています。 09年9月には、大学院ビジネス研究科(DBS)にグローバルMBAプログラムを開設しました。同プログラムの特徴は、英語のみで学位が取得できることにあります。英語によるMBA教育は、欧米のみならずアジアでも主流です。京都で世界水準のビジネス教育プログラムを実施することで、DBS創設時に掲げられた「グローバルな視点に立ちな2009事業の概要同志社大学Doshisha University建学の精神、教育理念を推し進める様々な改革を加速■創立1875年■所在地〒602-8580 京都市上京区今出川通烏丸東入玄武町601TEL:075-251-3110〒610-0394 京田辺市多々羅都谷1-3TEL:0774-65-7010■URLhttp://www.doshisha.ac.jp/DATA

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