学校法人 同志社 事業報告書 2008
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24豊かな「教育・実践研究」を展開徹底した教材研究と授業展開は同志社中学校の伝統であり、各教科の教員が長年の蓄積の上に日々工夫を重ねています。2008年度は研究授業が公開されるとともに、18本の実践研究を冊子にまとめて発表しています。その代表作の一つに、英語の対面授業と家庭学習を連携させた「eラーニング」があります。これは、担当教員が「いつでも、どこでも、自分の学びたいことを、何度でも」をコンセプトに開設した英語学習サイト(e-manabi)であり、生徒はパソコンを介して自宅から自由にアクセスできます。新たな試みとして3年次を対象に導入したところ積極的に活用され、充実した家庭学習の成果が顕著に表れています。同志社中学校では、本物に触れることを重視した授業を展開しています。理科では、1年次の「蛙の解剖実習」の発展学習として、ニホンザルの実物骨格を組み立てる「骨の教室」や「豚の解剖実習」を実施しました。生徒の知的好奇心や探究心を育てるとともに、中学生の段階から実証的な学問研究の基礎を築いています。08年度からは全学年が1クラス36名の少人数制となり、より行き届いた教育を実践する環境が整いました。また、積み上げ学習が重要となる教科学力定着のため、3年次の数学の授業を週1時間増やしています。学校と家庭をつなぐ「学校通信」本校が発行する「学校通信」では、各校務部や担任会からの連絡事項はもとより、行事における生徒の感想文や読書感想文、生徒会活動の報告なども詳しく掲載して同志社中学校■創立1875年■所在地〒602-8580京都市上京区烏丸通今出川上ル東入岡松町294TEL:075-251-4353■URLhttp://www.jhs.doshisha.ac.jp/DATADoshisha Junior High School3つの「S」を教育のキーワードとして大切にしています。1つはThe Spirit ofDoshishaで、新島精神・同志社精神によって人格の基礎を形成します。2つ目はTheStandard of Doshishaで、高いレベルの基準を目指すことにより、将来を切り開く真の学力を身につけます。3つ目はThe Senseof Doshishaで、研究されたカリキュラムや学校行事により、感性や判断力を育て、一人ひとりの無限の可能性を見つめます。同志社中学校川かわ瀬せ勝かつ也や校長少人数制の授業が育む豊かな学力と、全人教育による人格形成施設設備整備事業の内容事業中高統合事業PC機器更新由良学舎改修教室空調設備内容補足中学校の岩倉校地移転と中高統合にかかわる事業図書館生徒用PC、教職員用PC更新学生キャビン増築改修整備改修事業期間2006年~2010年3月2009年3月2008年6月夏期休暇他事業費総事業費70億円(法人の事業実績参照)600万円273万円100万円財源学生生徒等納付金学生生徒等納付金学生生徒等納付金入学定員入学者数収容定員在籍者数中学校288293864878入学定員、入学者数、収容定員、生徒数(2008年5月1日現在)教員数職員数教職員数専任教員嘱託講師教員合計専任職員有期職員職員合計総計40 31 71 5 8 13 84 教員数、職員数(2008年5月1日現在)同志社中学校2008年度の事業実績区分教学組織変更・定員改正教職員採用教育・研究学生生徒支援財政その他事業学則定員変更(3年目)専任教員2名研究誌発行国際交流プログラム奨学金の実施中高統合事業会計へ繰入中高統合事業募金の実施岩倉校地移転・中高統合事業内容補足2006年度から入学定員を288名に変更(1学年8クラス36名編成)退職者補充(社会1名)、カリキュラム改正に伴う増(数学1名)彰栄32号および別冊ヌエーバスクール受け入れ(7名)、派遣(6名)桑の実奨学金(貸与)5名、新島会奨学金(給付)4名、校友会奨学金(給付)3名、司鐘奨学金(給付)1名教学施設整備資金(中高統合事業による校舎建設など)1億4,900万円繰り入れ(2009年度までの繰入計画)募金目標10億円、募金期間2006年4月~2011年3月第Ⅱ期工事(中学校棟ほか)実施設計、9/30着工。第Ⅰ期工事完成(高等学校棟・管理棟ほか)います。学校の様子がよく分かると保護者からも好評です。08年からは、これを本校のホームページ(保護者専用サイト)にも掲載しています。2010年夏の岩倉校地への移転準備が本格化しており、08年秋に第Ⅱ期工事の起工式が行われました。入試実績は、志願者数535名、受験者数499名で、合格者数は315名。欠席者数は過去最低の36名でした。

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