学校法人 同志社 事業報告書 2008
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事業の概要研修旅行がさらに充実国際的な取り組みを進める一方で、「良心教育」の具体的な取り組みとして、生徒たちが自主的に企画・運営する平和教育と人権教育に成果が表れてきました。平和教育に関しては、中学生は平和を見つめ直すことができ、歴史が感じられるうえに、キリスト教とも縁が深い長崎、高校生は独自の文化を有し、平和学習を深められる沖縄への研修旅行を実施してきました。特に沖縄への研修旅行は本校がパイオニアともいえ、現地の方々の親身な協力を得て、手づくりの研修旅行を続けています。2008年度は、初めて現地の高校生との交流会をもち、クラスごとに討論会を開くなど充実したプログラムを組むことができました。長崎では殉教者のゆかりの地を見学し、教会で礼拝を行うなど、キリスト教の精神を学びました。中学・高校とも、事前学習と事後学習に力を入れ、各教科が積極的にかかわることで理解を深めたのは大きな成果です。09年も3学期に、コミュニケーションセンターを会場にして「Peace Week」を実施しています。ここでは、生徒が主体になって平和問題を考えました。様々なテーマでの人権教育本校では毎年10月末に「人権強調週間」を設け、多様な局面から人権問題に取り組んでいます。08年度は初めて「性差別」を取り上げ、高校生に人権教育ボランティアを募ったところ、高学年を中心に多数の応募がありました。こうしたボランティア生徒が中心になって男女差別に関するアンケート調査を実施し、それをもとに寸劇(スキット)やパネルディスカッションを行うなど、非常に有意義な催しになりました。次年度以降も継続していく予定です。09年度の入試実績は、中学校は志願者数が184名(海外帰国生101名、国内一般生83名)で、合格者数は104名(海外帰国生64名、国内一般生40名)。高校は志願者数が348名(海外帰国生293名、国内一般生55名)で、合格者数は201名(海外帰国生150名、国内一般生51名)でした。同志社国際中学校・高等学校■創立1980年■所在地〒610-0321京都府京田辺市多々羅都谷60-1TEL:0774-65-8911■URLhttp://www.intnl.doshisha.ac.jp/DATADoshisha International Junior and Senior High School「国際」を校名に掲げ、開校以来、毎年多数の帰国生徒を受け入れている本校の役割は、同志社教育を実践することにより、真の「国際人」を育成することです。そのために、きめ細やかな国際体験プログラムを用意し、豊かな人間性とコミュニケーション能力の向上に努めています。また語学教育や国際研修・交流プログラムを充実させ、生徒や保護者、社会の要請に応え続ける学校づくりを進めています。同志社国際中学校・高等学校古ふる市いち剛たけし校長生徒が自主的に参加する平和学習と人権教育に良心教育の成果が結実学校法人同志社事業報告書200823同志社国際中学校・高等学校2008年度の事業実績区分教職員採用教育・研究学生生徒支援財政事業専任教員3名校内英語試験の実施カリキュラムの検討国際交流プログラムの実施(海外短期研修)国際交流プログラムの実施(留学生受け入れ)平和教育奨学金の実施第2号基本金組入計画内容補足退職者補充または増員(理科1名、体育1名、英語1名)ザ・ヌエーバ・スクール交換プログラム(中学生3名)、ヌエーバ・サマーキャンプ(中学生6名)、フィリップス・アカデミー・アンドーバー・サマーセッション(高校生8名)、エコル・アクティブ・ビラング・ジャニンヌ・マニュエル交換プログラム(中学生1名、高校生11名)、サマープログラム・イン・アーモスト・カレッジ(高校生11名)、ザ・ローレンスビル・スクール交換プログラム(高校生6名)、中国青島第二中学(中学生1名、高校生6名)ザ・ヌエーバ・スクール交換プログラム(7名)、エコル・アクティブ・ビラング・ジャンヌ・マニアル交換プログラム(12名)、ザ・ローレンスビル・スクール交換プログラム(6名)、中国青島第二中学(12名)中学生長崎研修旅行、高校生沖縄研修旅行ピースウイーク校友会奨学金(給付1名)、新島奨学金(給付1名)、海外長期留学奨学金(給付7名)教学施設整備資金1億円教員数職員数教職員数専任教員嘱託講師教員合計専任職員有期職員職員合計総計50731238412135教員数、職員数(2008年5月1日現在)入学定員入学者数収容定員在籍者数中学校9088300306高等学校270265810813合計3603531,1101,119入学定員、入学者数、収容定員、生徒数(2008年5月1日現在)

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