学校法人 同志社 事業報告書 2008
14/40

14時代の要望をとらえた学部を開設進展する大学改革2008年4月、同志社大学は京田辺キャンパスに、生命医科学部とスポーツ健康科学部を開設しました。同時に、工学部を理工学部に改組再編し、数理システム学科を新設しました。生命医科学部では、医学の視点を持つエンジニアを、スポーツ健康科学部では、健康やスポーツに関する専門家とスポーツ行政にかかわる人物を育成します。いずれの学部も時代のニーズをとらえ、最先端の教育・研究を展開します。09年4月には、80年来の歴史を有する文学部心理学科を心理学部とし、京田辺キャンパスに開設しました。社会構造が多様化するにつれ、心理学が関係する、あるいは対応する必要を求められる心の問題が増えています。文学部心理学科では、長い歴史のなかで基礎心理学と実際の臨床現場をつなぐ教育・研究を進めてきました。学部への昇格に伴い、臨床・応用領域を一層強化します。心理学部の使命(ミッション)は、心の視点から現代社会を読み解き、社会で活躍できる人物を輩出することです(詳細はp6-7を参照)。心理学部の開設により、同志社大学は12学部となり、リベラルな学びの場が広がっています。08年度には教育支援に関する全学的な業務を統括すべく、教育支援機構を設置しました。同機構は、教務部、全学共通教養教育センター、教育開発センター、免許資格課程センターで構成します。新たな取り組みとして早期卒業制度を導入しました。これは、所定の単位を優れた成績で修得したと教授会が認めた場合、3年以上の在学により卒業できるものとする制度です。03年度から始まった文部科学省の「国公私立大学を通じた大学教育改革」では、競争的環境下での大学改革に関する取り組みを推進するため、特色・個性ある取り組みを選定し支援しています。本学の教育改革も優れた取り組みとして採択されています。08年度は、質の高い大学教育支援プログラムとして、「相互啓発による創造的学力育成カリキュラム」「政策提案能力を養う理論と実践との交流教育」「文理融合型教育による課題解決能力の育成」の3プログラムが採択されたほか、大学教育の国際化加速プログラムとして「外国語教育の全学的質保証と国際交流促進」が採択されました(詳細はp10を参照)。教育理念を推進する取り組み多岐にわたる大学院改革学部の改革とともに、大学院改革も進行しています。08年4月の新学部設置に伴い、生命医科学研究科を開設しました。スポーツ健康科学研究科については、2010年開設を予定し、認可申請中です。08年度は、工学研究科機械工学専攻による取り組みが「安全・安心の設計システム技術者養成課程」として大学院教育改革支援プログラムに採択されました。この取り組みは、安全・安心な機械の設計ができる技術者を、講義とフィールド実習の両面から育成することを目的としています。09年5月の裁判員制度の実施に伴い、法教育に対する関心が高まっています。司法研究科の教育支援最先端領域の学部を開設大学・大学院改革が多彩に進行中同志社大学■創立1875年■所在地〒602-8580京都市上京区今出川通烏丸東入玄武町601TEL:075-251-3110〒610-0394京田辺市多々羅都谷1-3TEL:0774-65-7010■URLhttp://www.doshisha.ac.jp/DATADoshisha University事業の概要

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です