学校法人 同志社 事業報告書 2008
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10同志社大学と同志社女子大学は、同志社・建学の理念に基づき学生が「自治自立の人民」「一国の良心」になることを目標に教育改革を推進しています。その先進性・革新性が評価され、2008年度は同志社大学5件、同志社女子大学1件の教育プログラムが、文部科学省の助成事業に採択されました。課題を発見・解決して社会に貢献採択された一つが、社会学部による「相互啓発による創造的学力育成カリキュラム」です。社会学部は09年4月に1年次から4年次までを今出川キャンパスに統合して、基礎教育と専門教育を並行させたカリキュラムを実施します。学生は、導入教育、学部共通科目、副専攻制度、卒業研究を有機的に履修するとともに、演習やプロジェクト科目の授業に積極的に参加して、学生相互で啓発しながら、社会人として通用する創造的学力の習得を目指します。政策学部による「政策提案能力を養う理論と実践との交流教育」は、京都府と地域団体との連携を通じて、少子高齢化や過疎化をはじめとする地域社会の課題を発見し、解決に向けて政策提案できる人材を育成する教育プログラムです。京都府では、京都府庁NPOパートナーシップセンターを設置して地域力再生プロジェクトを推進しています。学生はNPO(非営利組織)や自治会など地域力の再生に取り組む地域団体の活動内容を分析、分析結果をインターネットを通じて発表するとともに、地域団体の評価手法を開発します。文化情報学部による「文理融合型教育による課題解決能力の育成」は、大量の情報の中から必要な情報を抽出して課題を解決できる人材を育成するためのプログラムです。文化情報学部では09年4月に「文化情報学実験・演習」、「プロジェクト」の両科目を「ジョイント・リサーチ」として統合し、教育課程の発展充実を図りました。ジョイント・リサーチでは、現実のデータを収集・加工・分析・考察するサイクルを実行して、リアルタイムな解決を試みる体験型授業を実践して、学生の問題発見解決能力を涵養します。同志社大学はこのほか大学院工学研究科・機械工学専攻による「安全・安心の設計システム技術者養成課程」が大学院教育改革支援プログラムに、「外国語教育の全学的質保証と国際交流促進」が大学教育の国際化加速プログラム(国際共同・連携支援)に採択されました。国際感覚を持った教養を習得同志社女子大学は、学芸学部国際教養学科による「一年間の留学を基軸にした高度総合英語教育」が、質の高い大学教育推進プログラムに採択されました。学生は、1年間の留学をカリキュラムに位置づけた教育プログラムを履修します。単に英語力を習得するだけでなく、他国と母国の複数の視点を持って日本語・英語両言語で論理的に説得できるコミュニケーション能力を身に付けるのが目的です。学生は授業のほとんどを英語で受講して、きめ細かな指導体制のもとに英語力を向上させます。そのうえで、批判的思考、国際的に通じる論理的な表現力、スタディースキルを習得して、1年間の留学を体験します。同プログラムでは、留学前と留学中の学習の目標を明確に設定し、教職員が学生一人ひとりにきめ細かく指導・支援を行う体制を確立します。同志社大学、同志社女子大学の教育プログラムの先進性・革新性が評価ハイライト時代のニーズをとらえた取り組みが各種進行中教育GP、産学連携、国際展開、地域・社会への取り組み教育ハイライト1プログラム名採択テーマ相互啓発による創造的学力育成カリキュラム質の高い大学教育推進プログラム政策提案能力を養う理論と実践との交流教育文理融合型教育による課題解決能力の育成大学院教育改革支援プログラム安全・安心の設計システム技術者養成課程大学教育の国際化加速プログラム外国語教育の全学的質保証と国際交流促進(国際共同・連携支援)同志社大学 2008年度採択教育プログラムプログラム名採択テーマ一年間の留学を基軸にした高度総合英語教育質の高い大学教育推進プログラム~問題を批判的に捉え、日英両言語で論理的コミュニケーション能力を育成する~同志社女子大学 2008年度採択教育プログラム

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