135周年記念事業報告
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11 The Doshisha was founded in 1875; we celebrate our 135th anniversary. 6月13日(日)同志社創立135周年記念行事として、新島襄脱国の地である函館市の函館国際ホテル鳳凰の間において、「函館新島講座」を開催しました。創立者新島襄は、海外渡航が禁止されていた幕末の1864年6月14日に箱館(明治2年より「函館」と改称)から渡米しており、開会にあたり、新島が江戸から箱館へ渡った際に乗船した洋式帆船「快風丸」の復元模型が学校法人同志社から函館市に贈呈され、西尾正範函館市長に受け取っていただきました。 大谷實総長からは「同志社の良心教育」と題して、同志社の教学の理念である「良心教育」について講演があり、キリスト教を徳育の基本として、自立心と国際感覚を持った人材育成を幼稚園から大学院まで一貫して行いたい、という思いを述べられ、新島の目指した教育理念の実現に向けて、誓いを新たにしました。また、野本理事長からは「新島襄の志」を演題に、憂国の情から海外の地に思いを馳せ、国禁を犯してまでも脱国した新島襄の志について講演がありました。多くの人々に支えられた新島襄の志が同志社設立として実を結ぶまでの生涯が語られ、また、キリスト教を徳育の基本として設立された同志社が今後進むべき道について、教職員一同が改めて新島襄の志を継承して、教育研究に携わっていくとの決意が述べられました。 また、北海道函館水産高校の生徒達による寸劇「新島襄と仲間たち」が行われ、新島襄の脱国シーンを再現する中で、脱国に際して、友人であった福士卯之吉(成豊)と沢辺琢磨が新島襄に「夢忘るなよ」と激励する場面などが演じられました。 当日は、卒業生、校友、地元市民の方々を中心に約220名が参加して講演に聞き入り、盛況のうちに講座を終えました。 ◆新島襄海外渡航の地碑 碑前祭 【日時】 2010年6月14日(月)11時 【場所】 新島襄海外渡航の地碑 函館市大町11 6月14日(月)11時から、函館市大町において、「新島襄海外渡航の地碑」碑前祭を開催しました。大谷實総長、野本真也理事長ほか法人関係者、校友、同窓、池田敏春函館市ブランド推進課長、函館市民の方々など、60名を超える参加者がありました。同志社の創立者新島襄は、日本の現状を憂い、世界に目を向け、また海外事情とキリスト教を学びたいという抑えがたい情熱に駆られ、国禁を犯して1864年、21歳の若さで函館から脱国しました。新島が脱国に際し、アメリカ商船ベルリン号に乗船するために小船に乗り込んだこの場所に「新島襄海外渡航の地碑」が建立されたのは1954年のこと

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