LIFE AND LETTERS OF JOSEPH HARDY NEESIMA
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は父がもっていた新島に関する資料一密航理由書、向叙伝My Younger Dα却S,手紙等ーや新島と親交のあったMaryElizabeth HiddenやtheRev. Ephraim Flint或いはProf. Julius Hawley Seelye等からも資料や情報の提供を得ていることが十分うかがえる。Arthur Sherburne Hardyは新島の伝記を編さんしようとするとき、彼が新島の誕生から死までの生涯を書くのではなく、できるだけ新島の直接資料を用いて、彼自身に語らしめるごとに努め、資料をつなぐためにところどころ説明文を挿人した。それは極めて簡潔であり、i皮が新島自身について、同志社について幕末・明治の新烏の生涯の背景にあった社会的動きについても深い知識をもっていたことを示している。この書は新島が亡くなった翌年の1891ft・早くもボストンで刊行され、その後版を重ねたが、現在では入手が殆んど不可能で、ある。今まで新島に関する多くの伝記がこの書を重要な資料として書かれてきた。今回この書の復刻によって読者は新島の直接資料を通して彼の生涯・思想・同志社の建学理念を学ぶことができるようになった。新島愛の理解者・共鳴者がふえることを望んでやまない。上野直蔵学校法人同志社益事長1980年1月23日新島没後90周年を記念して

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